【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。ノルウェーの教育相が読売新聞のインタビューに応じ、日本のデジタル教育強化に警鐘を鳴らしたことが注目を集めています。欧米で若者へのSNS禁止やデジタル教科書の廃止などの動きが加速する中で、日本政府の方針には疑問の声も少なくありません。教育は国の要。今後の動きに注視したいところです。
デジタル社会は私たちの生活を大きく変えました。子供の遊びもその一つ。今週は、おもちゃVSデジタルの構図で社会問題的なテーマも持ち合わせた映画「トイ・ストーリー5」を紹介します。
映画は言わずと知れたディズニー&ピクサーの大人気シリーズの最新作です。舞台は最新型の電子タブレットが台頭した現代。子供たちがタブレットに夢中になる中、おもちゃのウッディとバズはおもちゃたちの居場所を守るため、最新テクノロジーという新たな脅威に立ち向かう――というストーリーです。
これまでのシリーズは子供とおもちゃの関係を描いてきたんですけど、今作はおもちゃVSデジタルの構図になっている点が特徴。例えば、子供たちが家に集まって遊ぶんですけど、おもちゃは放っておいてみんな「あつまれ どうぶつの森」みたいなアバターを使うゲームをやっているんです。そして同じ空間にいるのに、デジタル上でずっと会話をして直接友達と話さないみたいな奇妙な空間が広がっている。おもちゃを題材とした映画としてこの時代への皮肉がたっぷりと込められていると感じました。
ウッディたちもそこで「いったい私たちって何者なんだろう」と悩み苦しんだりするんですよね。僕もこの映画で改めておもちゃや道具で遊ぶ意義を見つめ直しました。デジタルはやっぱり便利で、バッテリーや充電がある限り遊び放題。ゲーム内で何をしても現実の自分には大きな影響が出ません。一方、おもちゃを乱暴に扱ったら簡単に壊れますし、遊ぶうちに自分や相手がケガをしてしまうこともある。デジタルって便利で完璧なように見えるんですけど、そこに実際の喪失や痛みがない。大人になる過程で、これはすごく怖いことだなと思いましたね。
いろいろ考えさせられる映画です。ぜひ劇場でご覧ください。











