パワハラ問題で山中竹春前市長(53)が辞職した横浜市長選(10月4日告示、18日投開票)が大混戦の気配だ。

 11日、横浜市役所で出馬を表明した福山敦士氏(37)はサッカーのベルギー2部リーグ「K.ベールスホットV.A.」やプロ野球独立リーグの四国アイランドリーグplusに所属する「香川オリーブガイナーズ」などを経営する金宝堂スポーツの代表取締役を務める経営者。昨年8月の横浜市長選に出馬するも3位となり、捲土重来を期していた。今回も無所属での出馬だが、参政党からの推薦を得て、神谷宗幣代表は全面支援を表明した。

 市長選を巡っては、弁護士の原沢敦美氏(59)が10日に無所属での出馬を表明。元「ミス横浜」で、川崎汽船や東横インの社外取締役などを務める。自民党のほかに維新、公明党なども支援を検討している。この動きに立憲民主党は反発し、前衆院議員の中谷一馬氏(43)が無所属での出馬意向を固めた。

 動向が注目されるのは、辞職した山中氏だ。パワハラ問題で市長ポストをあっさりと明け渡したかに見えるが、今後については明言していない。11日朝、相鉄線瀬谷駅前に姿を見せ、頭を下げ続けた。〝ハマのドン〟こと横浜港ハーバーリゾート協会の藤木幸夫会長(96)が後ろ盾で、すでに港湾業界が支援を続ける方針だと報じられ、出直し選へ向けた動きとみられている。

 昨年の市長選で次点だった元長野県知事の田中康夫氏(70)もキーマンだ。2021年の市長選から出馬し、得票数を伸ばしてきた。経験と実績、ブレない姿勢から待望論が高まっている。

「基礎票がある山中氏と田中氏が出馬した場合は候補者乱立で混戦となるのは必至です。出馬せずに候補者の一本化や大同団結する可能性もあり、短期決戦で先が読めない」(市政関係者)。告示まで1か月を切り、各陣営の駆け引きが激しくなりそうだ。