フィギュアスケート女子で2022年北京五輪銀メダルのアレクサンドラ・イグナトワ(旧姓トルソワ)が、30年フランス・アルプス五輪について言及した。

 北京五輪後に出産、結婚を経て競技会への復帰を決断。約4年ぶりの国際大会となったチャレンジャー・シリーズ(CS)木下グループ杯(4日、東京・田中貴金属アイスアリーナ)のショートプログラム(SP)では74・92点で4位発進だった。演技後にはロシアメディアの問いかけに対し「正直に言うと怖かった。全体的にすごく緊張していた」と振り返った。

 この日は25年夏に出産した子供も会場で試合を観戦。しかし、演技時は子供のことを一切考えなかったという。「演技の内容やエテリ・トゥトベリーゼと話し合ったことだけを考えている。氷の上にいる瞬間、私は普段の生活から切り離されているような気がする」と明かした。その理由については「だって家に帰ると毎回『自分に子供がいて、なんてすばらしいんだろう』と感動する。毎回衝撃を受ける。彼を見て『こんな人間が歩き回って、笑って、抱き合っているんだな』と思った」と笑った。

 ロシアメディアからは「30年五輪への挑戦が始まったのか」との質問も飛んだ。イグナトワは「私はそのような予測はしない。私には小さな子供がいて、生活が変わった。明日は何が起こるかはわからない。以前はスケートだけだったので、もっと楽だった。今は自分のために使える唯一の時間は子供が寝ている時だけ。だから、今の私には限界がある。昔の私と比べるのは無意味だ」と冷静に語った。

 今大会には10社のロシアメディアが集結。イグナトワの一挙手一投足に大きな注目が集まっている。