フィギュアスケートのチャレンジャー・シリーズ(CS)木下グループ杯初日(4日、東京・田中貴金属アイスアリーナ)で、世界ジュニア選手権2連覇の中田璃士(MFアカデミー)が最高のスタートを切った。

 シニア国際大会デビューとなったこの日の男子ショートプログラム(SP)は、4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプ、4回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷。演技後には渾身のガッツポーズを見せ、自己ベストの96・48点で堂々の首位発進となった。演技後には「自分のやることだけに意識していた。弱い気持ちでなく堂々とやることを意識してやった」と振り返った。

 演技時は「ジャンプ大会」のイメージを持っていたという。所属先でチームメートと遊び感覚でジャンプ対決を行うことがあり「同じ気持ちでいった。ジャンプが決まれば気持ちも上がって他も行けるのでそういう気持ちになった」。父・誠人コーチからもメッセージで「ジャンプ大会のようにいけばいいよ」などとアドバイスをもらい、今回の好演技につなげた。

 今大会には個人の中立選手(AIN)としてロシア勢が参戦。2026年ミラノ・コルティナ五輪代表のピョートル・グメニクも出場するなど、早くも世界の空気を体感している。「今回ここで戦えてすごいうれしかったし、彼らから学ぶことはたくさんある。明日(のフリーも)も練習とかしっかり見て学びたい」と力を込めた。

 シニア国際大会での初タイトルへ、遊び心を忘れずに5日のフリーに挑む。