逆襲劇の幕開けだ。フィギュアスケートアイスダンスの〝りかしん〟こと紀平梨花(24=鹿島)、西山真瑚(24=オリエンタルバイオ)組が2日、オンラインで取材に応じ、紀平は「見違えるくらいに成長している」と手応えを口にした。

 紀平はシングル時代に2018年グランプリ(GP)ファイナルで優勝を果たすなど、輝かしい実績を残した。近年はケガに苦しんだものの、25年9月からはアイスダンスに挑戦。結成2季目で初の国際大会となる木下グループ杯(4日開幕、東京)の出場権を得たことが、大きなモチベーションになっている。

 紀平は順調に練習を消化する中で「希望が増えたし、不安について考える暇がなくなった」と率直な心境を告白。紀平の変化は周囲も実感しており、あるフィギュア関係者は「シングル時代のように目標ができたことでメラメラがこっちにまで伝わってくる。結果を残せば、より大きな大会に出られるチャンスもあるので『とことん練習する』というフェーズになっている」と明かした。

 25年全日本選手権はミスが目立って4位。ひどく落ち込むも、オフシーズン返上で練習に明け暮れた。変貌ぶりには西山も「梨花ちゃんのスイッチの入り方が全日本が終わってから一気に変わった」と証言するほどだ。

 現在の日本アイスダンス界は〝しょまりん〟こと宇野昌磨、本田真凜(ともにトヨタ自動車)組らも参戦し、戦国時代に突入した。30年フランス・アルプス五輪に向けた戦いは激しさを増すばかりだが「目立った存在になりたい」。負けん気たっぷりの紀平が氷上に帰ってきた。