WBA世界ライトフライ級王座決定戦に臨んだ同級1位・吉良大弥(23=志成)が、同級2位カルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)に7ラウンド(R)38秒TKOで勝利し、田中恒成の持つ日本最速記録に並ぶ5戦目での世界王座奪取に成功した。

 元世界王者のカニサレスに対し、スピードと手数で上回り優位に試合を展開した吉良。だが、6Rには後半の強さに定評のある相手が攻勢を強め、被弾する場面が目立った。しかし、7R開始早々、相手の左フックに合わせた強烈な左フックをアゴへ一撃。ダウンしたカニサレスは立ち上がれず、レフェリーは試合をストップした。

 会場でこの試合を見守った元世界4階級制覇王者の井岡一翔に続く志成ジム2人目の世界王者となった吉良は、リング上でのインタビューでベルトの感触を「重たいです」と話して笑顔。日本記録に並んだが、「元々は記録を狙ってやっていたんですけど、この試合に勝つことだけを目標にしていたのでうれしいです」と結果を喜び、「見ているより楽な展開じゃなかった。展開はつかめていたんですけど、体力的にどうかなというところで、中盤に決めにいこうと思ってやった」と戦いを振り返った。

 最後は「メッセージとかメチャクチャ増えて、自分だけで戦っているわけじゃないと、前回の試合と比にならないぐらい感じた。僕だけでやったわけじゃない」と応援に感謝し、「吉良大弥は俺が、私が育てたと言ってくれたらいいです」とファンに呼びかけた。