カブスのPCAことピート・クローアームストロング外野手(24)の勢いが止まらない。30日(日本時間31日)に本拠地シカゴでのレッズ戦に「1番・中堅」で先発出場し、初回に37号先頭打者弾、9回に38号ソロを放ち、5打数2安打2打点、2得点だった。打率2割8分3厘。チームは5―7で敗れたが、ファンは大満足だった。

 本拠地が2度騒然となった。最初は初回先頭だ。右腕バーンズのフルカウントからの6球目、内角の98・9マイル(約159・2キロ)のフォーシームを豪快に振り切ると足元にバットフリップすると仁王立ち。角度35度、打球速度108マイル(約173・8キロ)で高々と上がると右中間席上段へ飛び込んだ。2試合連続の先頭打者弾の37号は飛距離417フィート(約127・1メートル)だった。先頭打者弾は今季9本目だが、そのうち6本は8月に放っている。前日の3発に続く豪快弾。MVPレース独走を印象付けたが、衝撃はこれで終わりではなかった。

 リグリー・フィールドが再び大歓声に包まれたのは4―7の9回二死無走者だった。4番手の右腕パガンの1ボールからの2球目、ほぼ真ん中の95・2マイル(約153・2キロ)のフォーシームを完璧に捉えると確信歩き。角度33度、打球速度105・4マイル(約170キロ)で夜空に舞い上がると右中間最深部中段席に突き刺さった。この日2本目の38号は飛距離431フィート(約131・4メートル)の特大弾だった。これでリーグトップのシュワバー(フィリーズ)に2本差だ。

 PCAの2試合連続の無双にSNSはファンの歓喜の声であふれた。

「MVPレースは終わったよ(笑い)」「彼にMVPを与えないなんて、できるものならやってみろよ」「彼はたった1週間で、おそらくMVP候補から満場一致のMVPに躍り出た」「MVPは接戦だったが、議論は終わった」「彼のパワーはまさに桁外れだ」「PCAは野球界でもっとも勢いのある打者だ」「PCAは絶好調だ」

 8月はこれで14発、28打点、打率2割8分3厘。初の月間MVPを獲得した6月の11本塁打、20打点を上回る。PCAは今や満票MVPに一直線だ。