米国・AEWの「AEW DYNAMITE」(メリーランド州ボルチモア)が19日(日本時間20日)に放送され、AEW世界王者ケニー・オメガ(42)と挑戦者のウィル・オスプレイ(33)が新日本プロレス時代を振り返り、大激論を繰り広げた。

 メガイベント「ALL IN LONDON」(30日=同31日、英国・ウェンブリースタジアム)で、世界王座をかけて激突する。激闘必至の一戦へ向け、両雄はこの日も激しい駆け引き。まずはオスプレイがフランシスコ・アキラ&HENAREとの「ユナイテッド・エンパイア」で出撃し、ランス・アーチャー&ロッキー・ロメロ&ブラアイアン・ケイジの「ドン・キャリス・ファミリー」に快勝した。

 続いて、ケニーとオスプレイにルネ・パケットがインタビュー。3人による座談会のような異例の形となり、2015年12月に米・PWGで初対決した時から、新日本マットでの覇権争いまで言葉をかわす。ケニーは19年の旗揚げからAEWに参戦してきたが、23年1月4日の東京ドーム大会で古巣・新日本に帰還しオスプレイと対戦した。当時はケニーに代わりオスプレイが新日マットの「顔」になっていたものの、自身が復帰した理由は、新日本が東京ドームのチケットを売り切るためだったと大胆な主張。「ウィル・オスプレイの名前にはその力がない」と言い切った。

 これに挑戦者は棚橋弘至、オカダ・カズチカ、内藤哲也ら当時のトップ陣の名を挙げ、オスプレイが「顔」だった間はコロナ禍で活動が制限されていたと説明。それでも、オスプレイと「ユナイテッド・エンパイア」が、苦境にあった新日マットに活気をもたらしたと反論した。同年6月には新日本&AEW合同興行で再戦したが、オスプレイはドン・キャリスの援護を得てケニーに雪辱した。それだけに今回は誰の力も借りずに、ケニーからベルトを奪うと強調。これにケニーも異議を唱えて大激論になった。

 ケニーとオスプレイの座談会は実に12分以上に及び、両雄はエゴをむき出しにする。ただこの日はこれで終わらない。ケニーはメインでヤングバックス(マット&ニック・ジャクソン)と組み、エル・クロン&マーク・デイビス&ジェイク・ドイルの「キャリス・ファミリー」を撃破。試合後は大乱闘となったが、ケニーがリングに残ると、オスプレイが「お前の魅力なんて駐車違反の切符と同じだよ」などと言いながら姿を現した。

 王者は「セキュリティー!こいつを追い出せ」と警備スタッフを呼んだが、挑戦者は「この腰抜けヤロー!」と襲い掛かり、パウンドの雨あられを降らせる。だがセキュリティーに止められると、ケニーはVトリガーを発射。自身が呼び込んだ警備スタッフを場外に追いやり、オスプレイを担ぎ上げ、場外のテーブルめがけ片翼の天使で叩きつけた。圧巻のテーブル葬でオスプレイを粉砕すると、会場には「ホーリー・シット!(超スゲー!)」のチャントが鳴り響いた。

 宿命のライバル対決まで残り10日。ここまでは王者がリードしていることは間違いない。