プーチン側に寝返ったウクライナ潜水艦の元艦長が爆殺されたとされる事件で、「美貌の暗殺者」と報じられた女が拘束された。
ロシアが併合したクリミア半島で13日、ロシア軍将校が爆弾の爆発で死亡した事件で、ロシア連邦保安局(FSB)は、事件に関与した疑いで1994年生まれの32歳のロシア国籍の女を拘束したと発表した。当局は、女がウクライナの特殊機関の指示を受けて行動していたと主張している。ただ、FSBは死亡した軍人、拘束した女のいずれについても氏名を明らかにしていない。
爆発は現地時間13日午前10時ごろ、ロシア黒海艦隊の母港があるセバストポリ西部のストレトフスキー大通りで発生した。ロシアメディアによると、爆発物はベンチ脇のゴミ箱に仕掛けられ、将校がその前を通りかかった際に爆発したという。
治安当局に近いテレグラムチャンネル「Mash」などによると、死亡したのはロシア海軍将校ロベルト・シャゲエフ氏とみられている。
一方、Mashなどによると、拘束された女はロシア南部のリゾート都市ソチ在住のマルガリータ・レウト氏(32)。レウト氏は爆破後に国外へ逃亡する計画だったとされ、すでにソチ発の航空券を購入していたという。犯行を認め、将校を爆殺した報酬として暗号資産を受け取ったと供述したとも伝えられている。
レウト氏の経歴も異色だ。かつて旅行代理店を経営していたが、6週間で破綻。生物学者としても働き、最近では花由来の成分を配合した膣用坐薬を製造する研究所に勤務していたとされる。一方でボランティア活動にも参加し、ロシア南部アナパでは重油で汚染された海岸の清掃に携わっていたという。また、海外向けのエスコート広告サイトにも登場していたと報じられている。
レウト氏は25年8月、「ロシア軍の信用を失墜させた」として3万ルーブルの罰金を科されていた。同年7月、列車に乗車中、鉄道駅に対するウクライナのドローン攻撃のニュースを知った際、「ロシア人、ざまあみろ!」などと叫んだとされ、2日間の拘留処分を受けた。英紙「ザ・サン」は、レウト氏を「美貌の暗殺者」と報じ、注目している。











