格闘技イベント「RIZIN.54」(11日、トヨタアリーナ東京)が行われ、メインでクレベル・コイケに3―0の判定勝ちを収めた秋元強真(20)が試合中のアクシデントを明かした。

 試合後、秋元は左手に包帯を巻いた状態で会見に登場。「思ったよりも(相手が)打たれ強くて、拳が折れるハプニングもあって、無事に勝ち切れて本当に安心している」と安堵の表情を見せた。

 実は1週間前の練習で左手の拳を脱臼していた秋元。「試合だったらぶち壊れてもいいと思っていたので、1ラウンド(R)目に打ったら違和感が出ちゃった。多分1Rの途中で左薬指の中手骨が折れた」と、まさかの事態に見舞われていたことを告白した。

2R以降は左を使わず、クレベル・コイケ(右)を追い詰めた秋元強真
2R以降は左を使わず、クレベル・コイケ(右)を追い詰めた秋元強真

 負傷はその後の戦い方にも影響したようで「2R目に使ったら本当に壊れるなと思って、2Rは前手(右手)とヒザ蹴りを使ったりして、3R目にまた出した。左の他に武器がないかと言えばそうではないので、使わない選択をした」と振り返った。

 この勝利により、フェザー級王座挑戦へまた1歩前進した。リング上のマイクでは大みそかの決戦を要求したが、師匠の朝倉未来からは「練習時間が数か月しか取れないなら、無理してやる相手ではない」と諭されたという。また、榊原信行CEOも「無理して秋元を使って興行を回さず、彼のキャリアを大事に作り出していきたい」と慎重な姿勢を見せた。

 周囲の言葉を受け、本人も「すぐ練習したかったけど、とりあえず治したい。必殺技の手なので」とまずは治療に専念する構え。それでも最後は「ベルトに向かって駆け抜けたい」とブレずに頂点を見据えた。