どれだけ強いのか。日本相撲協会は9月30日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開き、モンゴル出身の旭富士(24=伊勢ヶ浜)の新十両昇進を決めた。初土俵から所要6場所は、歴代1位タイの最速記録(年6場所制以降、付け出しを除く)。4年半の研修生活を経て番付を駆け上がる期待の星が、いよいよ関取デビューを果たす。
すでに「横綱候補」の呼び声もある中、旭富士の今の実力はどれほどなのか。部屋付きで指導する桐山親方(元関脇宝富士)は「入ってきた時は熱海富士の方が全然強かった。途中で勝ちだして、2、3年たったころには(部屋の関取衆が)みんな勝てなくなった。普通にやれば、三役にはなる。あとは本人の努力で横綱大関に上がれると思う」と見立てる。
一方で、青年らしい一面もあるようだ。旭富士は7月の名古屋場所で序ノ口からの連勝が25でストップ。桐山親方は「本人も言っていましたけど『気持ちが楽になった』と…。人間なんで、いくらなんでもプレッシャーはありますよ。無敗もかっこいいけど、逆に(連勝ストップが)良かったのでは。今はのびのびとやれている」と素顔を明かした。
また、先代師匠で自身のしこ名を継がせた宮城野親方(元横綱旭富士)は「今は全然、実力を発揮していない。幕下以下だと大事にいきすぎて、腰を引いた相撲になってしまっている。(十両の土俵で)関取衆と当たったら、自分の力を出し切る相撲に切り替えること」と指摘。「しこ名をあげているわけだから。上まであがってほしい」と後継者に期待を寄せた。
この日、旭富士は都内の部屋で会見し「目標は横綱になること」ときっぱり。師匠の伊勢ヶ浜親方(元横綱照ノ富士)は、旭富士が秋場所前に肋骨を骨折していたことを明かし「稽古ができない中で、よく勝ち抜いた」と奮闘をたたえた。快進撃は今後も続くのか。来場所の土俵に注目だ。












