格闘技イベント「RIZIN.54」(11日、トヨタアリーナ東京)が行われ、佐藤将光(38)がパッチー・ミックス(米国)に判定勝ちを収めた。

 ミックスは10日の公開計量で、規定の61キロを2・85キロ超過。この試合は佐藤が勝利した場合のみ公式記録が残るという条件付きで行われた。

 1ラウンド(R)はミックスに背中を取られ、寝技に持ち込まれる。佐藤は首を絞められる場面もあったが、冷静に脱出した。2Rは一転して佐藤が主導権を握る。右のパンチやローキック、ヒザ蹴りで確実に有効打を重ねた。

 最終3Rはミックスのタックルから再びグラウンドの展開に。佐藤はここをブレイクまでしのぎ切り、再開後に複数回パンチを当てたところで終了のゴングが鳴った。

 ミックスが体重超過による2点の減点を受けていたこともあり、判定は3―0で佐藤を支持。戦前の「試合で説教したい」という言葉通り、身をもって勝負の厳しさを教えた。

 試合後にマイクを握ると、過ちを犯した対戦相手へ「『パッチーが終わった』と言う人もいる。彼がこの先どういう選択をするかわからないけど、真摯に誠実に向き合えば必ず見てくれる人はいる、チャンスをくれる。しっかり行動で示す、そういうことで信頼は取り戻せるから、誠実に真摯に、やりたいようにやってほしい」とエールを送った。

 続けて観客へ「みんなもウソつかないでまっすぐ生きていきましょう」と呼び掛けた。勝負を制したとはいえ内容には満足しておらず、「自分自身はもっと精進して出直します」と謙虚な姿勢を保ったままリングを後にした。