スピードスケートで夏冬通じ日本女子最多となる通算10個の五輪メダルを獲得した高木美帆さん(32)が4日、首相官邸で行われた国民栄誉賞表彰式に出席した。

 紺を基調とした衣装に身をつつんだ高木さんに対し、高市早苗首相は表彰状や盾を手渡した。高市首相は「歴史に残る快挙を成し遂げ、国民に広く夢と感動を、社会に明るい希望と勇気をもたらした」とたたえた。

 スポーツ界では14例目。冬季五輪メダリストではフィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦以来、史上2人目の快挙となった。恒例の記念品は高木さんの希望もあり、桐の箱に入った包丁10本セットが贈呈された。

 官邸で取材に応じた高木さんは「本当に名誉ある賞をいただけて、光栄に思うとともに身に余る思いというのは強くある。私が常々思っているのは、自分が特に長い期間スピードスケートを続けてきたが、これまで残してこれた成績は決して1人では成し遂げられなかったものだと思っている」と神妙に語った。

 高木さんは15歳で2010年バンクーバー五輪に出場。14年ソチ五輪は代表入りを逃すも、18年平昌五輪、22年北京五輪、26年ミラノ・コルティナ五輪ではエースとして活躍した。「本当に私1人が何かできたというよりは、スピードスケートで初めて(国民栄誉)賞をいただけたのは、スピードスケートで今まで戦ってきた人たちに対する評価でもあるのかなと受け取っている。スピードスケートの代表として受けさせてもらえたらなと思っている」と感謝を口にした。

 姉の高木菜那さんは同日に自身のインスタグラムを更新。「国民栄誉賞受賞おめでとう!スピードスケートで共に闘ってきた仲間の1人がこのような素晴らしい賞を受賞したこと。すごく嬉しく思います」と妹を称え、「私に感謝の気持ちを込めてカレー作ってね」とおねだりした。

いたずらっぽく笑う高木菜那さん
いたずらっぽく笑う高木菜那さん