アジア大会(19日開幕、愛知)では、選手たちをネット上の誹謗中傷から守るため、対策オフィスが設置されている。
日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会(JPC)による合同の取り組みで、先月19日からモニタリングを開始した。約1か月間で人工知能(AI)などを使って1万7872件の投稿を確認。選手の出生に関する差別的な内容や、女性選手の容姿に対する悪意のある投稿が確認できたという。大会期間中は弁護士が名古屋市内のオフィスに常駐して、LINE(ライン)で選手が直接相談できる環境を整える。
2月のミラノ・コルティナ五輪でも、誹謗中傷から選手たちを守るための特別チームを結成した。24万件以上のコメントが寄せられ、約1900件については削除申請を実施。実際に削除できたのは約370件だった。
柔道女子63キロ級で五輪2連覇を果たしたJOCの谷本歩実理事は「誹謗中傷を受けた選手が、それを口にするのを恥ずかしいと感じてしまう壁がある」と指摘。選手の注目度が上がるほど誹謗中傷数も増える傾向にあるが「誹謗中傷と戦うのではなく、誹謗中傷のない世界を目指して、お互いに理解を深めながらSNS空間をつくっていく必要があると思っている」と語った。
怒りの感情をコントロールする「アンガーマネジメント」を参考にした「言葉に6秒深呼吸」をキーワードとした啓発活動も展開中。さまざま形で誹謗中傷の撲滅に務める。










