村神様の復活祭だ――。ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)は26日(日本時間27日)に本拠地シカゴでのアストロズ戦に「2番・一塁」で先発出場し、初回に約2か月ぶりの本塁打となる21号2ランを放った。さらに7回にダメ押し2点適時打、さらに8回にこの日2本目の22号ソロを右翼に運び、自身初のボブルヘッドデーで5打数3安打6打点の大爆発。チームの12-3での大勝に貢献した。

 本拠地のファンが総立ちになった。1点を追う初回無死一塁で右腕ブランコのフルカウントからの6球目、外角高めの88・1マイル(約141・8キロ)のスライダーを捉え、逆方向へバットを振り上げた。角度30度、打球速度104・1マイル(約167・5キロ)で左翼へ高々と打ち上げるとファンの大歓声に引き寄せられるようにフェンスを越えた。5月27日(同28日)のツインズ戦以来、2か月ぶり、復帰後12戦、49打席目の21号2ランは飛距離385フィート(約117・4メートル)だった。

 この日は自身初のボブルヘッドデー。メジャー初本塁打を放った姿の人形が先着1万5000人に配布され、始球式は両親が務めた。そんな記念日を豪快なアーチで飾った。

 2―2の3回無死二、三塁は二ゴロで三走を迎え入れた。さらに3―6の7回一死二、三塁で3番手の左腕キングの93・1マイル(約149・8キロ)のフォーシームをフルスイング。痛烈なゴロは前進守備の遊撃手の横を抜けて中前2点適時打となった。マルチ安打は復帰後初だ。

 村神様の“復活祭”は終わらない。8回二死無走者で4番手の新人右腕ウヨラの内角高めの97・2マイル(約156・4キロ)のフォーシームをフルスイング。角度27度、打球速度101・8マイル(約163・8キロ)で右中間席に運んだ。22号ソロは飛距離398フィート(約121・3メートル)だった。1試合2発は5月16日のカブス戦以来、2度目だ。1試合6打点はメジャー移籍後最多。これで2018年のエンゼルスの大谷翔平(現ドジャース)に並び、日本選手1年目最多本塁打を更新したブルージェイズの岡本和真に1本差に迫った。

 開幕からアーチを量産し、新人で5月までに20本塁打はメジャー史上初だった。しかし、5月29日のタイガース戦で走塁中に右太ももの張りを訴えて途中交代。翌30日に負傷者リスト(IL)入り。今月7日(同8日)、8日(同9日)に傘下3A戦にリハビリ出場。10日(同11日)にメジャー復帰した。

 メジャー1年目でオールスター戦に代替選手として選出され、日本選手では21年のエンゼルスの大谷以来、2人目のホームランダービーに出場した。球宴では7回の守備から途中出場し、9回先頭でパドレスの守護神ミラーと対戦し、101・7マイル(約163・7キロ)のフォーシームに空振り三振だった。

 復帰後は前日まで11試合で38打数7安打、打率1割8分4厘、0本塁打、1打点、10四球と苦しんでいた。ようやく、豪快弾を2発。村上にとってはもちろんだが、チームにとっても意味のある一発だ。アストロズ戦の3連敗を阻止、ア・リーグ中地区2位のガーディアンズとのゲーム差を2・5差に拡大した。昨年まで3年連続で100敗以上を喫した弱小チームの姿はない。村神様がチームを21年以来、5年ぶりの地区優勝に導く。