北中米W杯決勝トーナメント2回戦(4日=日本時間5日、米国・フィラデルフィア)、フランスが1―0でパラグアイを下した。大荒れとなった試合では、フランスのディディエ・デシャン監督に対して、パラグアイのベンチから暴言が飛び交い、大会中に亡くなった母親に関する侮辱もあったとして大騒動になっている。

 パラグアイのラフプレーをウズベキスタン人主審が見逃し続けたことで、試合は荒れに荒れて、両チームの選手が一触即発となる場面もみられた。

 そうした中、パラグアイからの激しい暴言が物議をかもしている。フランス放送局「RMC」は「勝利後に行われた記者会見で、ディディエ・デシャン監督は悲しげな表情と真剣な口調で語った。この言葉は、試合中にパラグアイ人から侮辱を受けていたこと、そしてその中には、たとえ意図的ではなかったとしても、最近亡くなった母親に向けられたものもあったことを示唆していた」と報道。

 パラグアイベンチからデシャン監督に向けて侮辱的な言葉が数多く発せられ、1次リーグ中に亡くなりデシャン監督が葬儀に参列した母親に関する暴言まで浴びせられたというのだ。

 フランス紙「レキップ」もこの件を取り上げ「ディディエ・デシャン監督は記者会見で、パラグアイのスタッフの振る舞いに落胆を表明した。『パラグアイを批判するつもりはない。どのチームも自分たちの好きなようにプレーするものだ。ただ、相手ベンチからの侮辱は勘弁してほしかった。特に一部のスタッフの発言はひどかった』。この最後の言葉は、メディアやフランス代表団の間で、今大会中に亡くなった母親の死を暗示していると解釈された」と伝えている。

 また、同紙はデシャン監督の母親に対する暴言について、パラグアイのグスタボ・アルファロ監督が会見で言及した様子も報道。指揮官は「いやいやいや、サッカーでそこまで落ちぶれるわけにはいかない。選手間の争いの話をしているのかと思ったよ。デシャン監督を心から尊敬している。もちろん、VAR判定をめぐる意見の相違、片方がペナルティーを主張し、もう片方が認めないといったことはあったが、いやいやいや…。正直言って、個人的にはそんなことは聞いてない。コーチングスタッフのことをよく知っているから、そんなことはないと思う。我々はそんな低俗なことはしない。サッカーは戦争ではない。もしそんなことを聞いていたら、私は反対しただろう。いやいやいや…どんな状況でも許されないことだ」と当該の発言があったことは否定した。

 真っ向から対立する両チームの主張。もしデシャン監督に対する侮辱が確認されれば厳罰の可能性もあるだけに、議論を呼びそうだ。