あまりにも〝予定通り〟で…。リーグ3位につける日本ハムがいまだかつてないほど順調にシーズン日程を消化していることが、チーム周辺で話題になり始めている。

 本拠地(エスコン)が可動式屋根を持つ全天候型球場ということもあり、チームはここまでリーグ戦全日程を完璧に消化中。屋外での敵地戦(ロッテ、楽天など)も何度か雨にたたられたものの、試合は全て成立している。交流戦期間中に唯一、今月6月2日の広島戦(マツダ)が雨天中止になったが、この振替試合もすでに16日に無事終了。おかげで6月下旬の梅雨真っ只中にも関わらず、現時点で1試合も雨で流した試合はない。

 この幸運ぶりにはある球団関係者も「ここまで順調に日程を進めているシーズンも珍しいのでは」と驚くばかり。その上で「他球団は今月(6月)に入って、台風や大雨等で何試合も試合を中止している。それに比べればウチはラッキーでしょう。7月も屋外での試合がありますが(計7試合)このまま順調に行ってくれれば」と好天による試合消化を祈り続けている。

 ただ、順調過ぎる日程消化にも一抹の不安はある。シーズン終盤でリーグ優勝を争った場合、ライバル球団に有利に働く可能性があるからだ。

 シーズン後半に試合を残すと、過密日程や不規則な移動などに悩まされがちな反面、対戦相手が優勝争いから脱落していればモチベーションや若手起用を含めた戦力の観点から、試合で勝利する可能性は高まる。ライバル球団にその恩恵が転がり込めば、日本ハムにとってはマイナスになりかねない。

 だからこそ前出関係者も「その点を考慮すれば、現時点の順調過ぎる日程消化を喜んでばかりはいられないかもしれない」と気を引き締める。

 日本ハムは27日までに全143試合中74試合を消化。これはリーグ首位を走る西武と同数も、4位・オリックスより3試合、2位・ソフトバンクと比較すると5試合も多い。今季は僅差での優勝争いが予想されるだけに、この残り試合数の差は不気味だろう。

 屋内で行われた27日の西武戦(ベルーナ)は先発・山崎や中継ぎ陣の好投もあって、4―2で逆転勝ち。西武とのゲーム差を「4」に縮めた。

 シーズンはまだ中盤とはいえ、ライバルとの残り試合数はペナント争いにどんな影響を及ぼすのか。上位チームが拮抗し始める中、今後さらに注目事項となるかもしれない。