鷹のキーマンが出直しを図る――。ソフトバンクの大関友久投手(28)は今季ここまで2勝4敗、防御率5・55。昨季「最高勝率」のタイトルを獲得した左腕が苦しんでいる。

 状態の波が激しい。5日のDeNA戦(横浜)は自己ワーストの4被弾で5回8失点。その前の先月29日の広島戦(みずほペイペイ)では1安打完封勝利を挙げていただけに、別人のような結果だった。

 7日に出場選手登録抹消。シーズン序盤から不安定なパフォーマンスが続く左腕は、先月に続き再び「再調整」に入ることになった。8日は本拠地で行われた投手指名練習に参加。練習の合間にノートを開き、ペンを走らせる姿があった。安定感を欠く投球に大関自身が一番歯がゆい思いをしているはずだ。

 広島戦の快投とDeNA戦の乱調。相反する結果を首脳陣はどう受け止めたのか。倉野チーフ投手コーチは「相手打線のレベルとかでは全くなくて、本人の投げているボールの質が一軍で悪かった時のボールにちょっと戻ってしまった」と指摘。その上で「広島戦のような状態であれば、絶対あのような結果ではなかったはず。それが続かなかったというところは、やっぱり課題。これから乗り越えないといけない部分だと思う」と続け、明確となった課題を本人に直接伝えたという。

 この日の練習後、倉野コーチは「出直します」と力強く言った。昨季13勝を挙げ、防御率1・66とリーグ連覇を支えた大関。ペナントレースは長い。実力者の完全復調なくして、チームの安定はあり得ない。ゆえに、首脳陣の言葉に力が入るのもうなずけた。

「しっかり分析して、本人の感覚と照らし合わせながら進めていきたい」(倉野コーチ)。交流戦で白星を量産する今こそ、大事なことは先を見据えること。大関のカムバックは、欠かせない。