声紋鑑定にかけるしかない!? 昨年の自民党総裁選や今年の衆院選で高市早苗首相の陣営が他陣営を中傷する動画を投稿していたとされる疑惑で、文春オンラインは3日、やりとりが分かる音声の新証拠を報じた。

 文春オンラインが報じたのは高市首相の秘書と中傷動画を作成したと主張するneu社の松井健氏との昨年12月に行われたZoomでのウエブ会議の音声だ。高市氏側と松井氏側のやりとりの詳細を検証している。

 ネガティブキャンペーン動画疑惑で、野党から追及を受けている高市首相は「特定の候補、人格を批判したことはない。それが私の主義で、矜持。事務所もその哲学に従って、活動している」と自身や秘書の関与を否定していた。松井氏との接触も否定していて、「(やりとりは)確認できないし、記録もない」と語気を強めていた。

 ところが、文春が報じた音声では高市氏の公設秘書と松井氏が名前を呼び合っている。色めきたったのが中道や立憲民主党だ。

 中道の伊佐進一衆院議員は4日の衆院予算委員会での質問を通告。立憲の杉尾秀哉参院議員はXに「明日からの予算委員会では衆参でこの問題を取り上げます。高市総理は音声という動かぬ証拠が出て来ても言い逃れが出来るのか?」と投稿し、中道の有田芳生衆院議員は「高市早苗さんはワイドショーに出ていながら、『週刊文春』の取材力をまったくわかっていない。そのことに驚くばかりです」と皮肉った。

 もっとも文春の新証拠は音声だけで、松井氏や高市氏の秘書の姿は映っていないために決定的とはいえない。「声紋鑑定にかけるべき」との声も飛んでいて、高市首相はどう対応するのか。