高市早苗首相や内閣の情報を発信するXの「内閣広報室試行アカウント」が2日、「内閣広報官」に様変わりして、リスタートした。これまで「中の人」とされていた内閣広報官の佐伯耕三氏の個人アカウントへ事実上、移行したことで、批判の声も出ている。
同アカウントは5月1日に「総理の近くから見る総理の姿などをより柔軟にタイムリーに発信」とうたい、高市首相の動向や会見、こぼれ話などインサイド情報を伝えていた。6月1日までの限定としていたが、フォロワー数が10万人を超えた成果を自らアピールし、今後の扱いが注目されていた。
木原稔官房長官は2日の会見で「新たな広報の試みとして意義があった。『内閣広報官』にアカウント名を変更のうえ、発信を続ける。高市内閣の日々の動きを多くの皆さんに身近に感じていただけるよう、これまでにない投稿を試みていきたい」と話した。
アカウントを管理していたのは経産省出身で、安倍晋三元首相のスピーチライターを務めていた佐伯氏と伝わっていたが、衣替えとなった初投稿は「『中の人』をより明確にするため、アカウント名を変更しました。その上で、今後も、内閣広報官が総理の近くから見る総理の姿などを、色々な投稿を試しながら、より柔軟にタイムリーに発信を行ってまいります。よろしくお願いします!」とあいさつした。
高市首相や内閣の情報発信は首相自身や官房長官、既に存在するSNSで行えば済むところだが、内閣広報室試行アカウントでは、この1か月、報道やネット上に流れた首相へのネガティブ情報を火消しする役割も担っていた。
佐伯氏によるスピンコントロール(情報操作)が鮮明になることで、会見では「報道を委縮させる」との質問も飛んだが、木原氏は「メディア等による報道を監視したりする意図はない。今後とも事実関係に基づき、正確な発信を積極的に行いたい」と話した。
一方、Xのアイコンは佐伯氏をデフォルメしたアニメ調のイラストとなったが、実物との乖離が大きいことから自民党の鈴木貴子衆院議員は「アイコンに違和感を感じる投稿が散見されてます。いっそのこと、みんなでアイコン案を提示しましょう!」と〝物言い〟を入れるなどいじられキャラでもあるようだ。
内閣支持率が下落に転じた際には、高市首相や木原氏だけでなく、同アカウントがどのように発信するかが政権の浮沈を握ることになりそうだ。












