フィギュアスケートペアでミラノ・コルティナ五輪金メダルの〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)、木原龍一(33=ともに木下グループ)が28日、都内で引退会見を行い、現役生活に別れを告げた。2人の拠点だったカナダでメンテナンスに携わっていたマッサージセラピストの青嶋正さんは五輪前の段階で好パフォーマンスを確信していたという。その理由とは――。
約200人の報道陣が集結した注目の会見。五輪、世界選手権、四大陸選手権、グランプリファイナルを制し、主要国際大会4冠となる「ゴールデンスラム」を達成するなど、日本ペア界に数々の歴史を刻んできた2人の表情はすがすがしかった。木原は「昨年5月頃から、自分たちの中で今季が最後になる思いが強かった。五輪をを終えた時点で自分たちは全てやりきったなという思いが生まれていた。自分たちはもう現役が終わりかなと考えていた」と振り返った。
2人の名が世界に知れ渡ったのはミラノ・コルティナ五輪。ショートプログラム(SP)5位ながら、フリーの大逆転劇で頂点の座を勝ち取った。SP後失意に暮れる木原を三浦が励ますシーンが話題となった一方で、青嶋さんは日々の〝準備〟が金メダルを引き寄せたと証言する。
腰痛などに苦しんだ木原と肩の脱臼経験を持つ三浦は、ともに満身創痍で活動していたが、青嶋さんはケガの予防策や非常時の対処をきめ細かく伝授。さらにテクニカルな要素のミスが出た際の身体の調整方法なども伝えたことで「五輪の1~2週間前は、妙にリラックスしていた。木原選手は4回目の五輪というのもあるけど、三浦選手も落ち着いていた」と明かす。
メンタル面に余裕が生まれた背景は「理由を考えてみたけど、カップルを結成してからの7年間に自分たちで不調時に修正する仕方を身に着けたので、心配する要因が少なくなったのと、2人のやり切った感があったのだと思う」と分析。あらゆるパターンを想定した状態で、大舞台に立つことができたのだ。
地道な努力が生んだ快挙。今後は将来的な指導者転身を目指しつつ、プロとしてアイスショーなどに出演する意向だ。三浦は「最初は考えすぎずに、やっぱり楽しむ気持ちがすごく大切だと思う。ペアはすごく楽しいんだよということを純粋に伝えたい」と決意表明。かねて目標としてきたペア王国化へ、2人で培った経験をさまざまな形で生かしていく。












