晴れの式典でとんだハプニングだ。マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(52)の野球殿堂入りを祝し、10日(日本時間11日)に本拠地シアトルのTモバイル・パークで銅像の除幕式が行われた。

 式典の模様は球団からライブ配信され、ベールに包まれた銅像の周りにはイチロー氏本人だけでなく、スマートフォンを構えたファンがズラリ。司会者のリック・リズ氏のカウントダウンとともにベールが外されると…悲劇は起きた。幕が引っかかり、銅像のバット部分がポキリ。まさかの展開となり、場内は騒然となった。

 もっとも、折れた銅像のバットを見たイチロー氏は指をさしながら大笑い。隣にいたケン・グリフィー・ジュニアも目頭を押さえながら「オ~、ノ~…」と言わんばかりに笑いをこらえ、和やかなムードに包まれた。

 司会者も「内角のファストボールでした。それでも彼はヒットにしました」「何という素晴らしい芸術作品でしょう」と機転を利かせてフォロー。晴れ舞台を見守るために列席した妻の弓子夫人も爆笑するなど、誰もが〝珍事〟を楽しんだ。

 さらに球団側の対応のも秀逸で、試合で配布予定だったレプリカ像について、折れたバット仕様の画像をSNSに投稿し「速報:今夜のイチロー像配布をアップデートしました」とユーモアたっぷりに発信。自虐を交えてファンを沸かせた。

 イチロー氏は「殿堂入り投票で(満票に)1票足りず、今日はバットが折れちゃった。僕には何かが足りないという戒め」と話して笑わせた。なお、銅像はすでに修復され、真っすぐなバットで展示されている。