新日本プロレス4日の両国大会で行われたIWGPヘビー級選手権は、挑戦者のカラム・ニューマン(23)が辻陽太(32)を撃破し第88代王者となった。中邑真輔(現WWE)の保持していた最年少戴冠記録を更新する23歳7か月で日本プロレス界の頂点に到達。メンター(助言者)のウィル・オスプレイ(32=AEW)が超新星の快挙を祝福すると同時に、師弟によるドリームマッチ実現の可能性を明かした。
「NEW JAPAN CUP」でオカダ・カズチカ(現AEW)の最年少優勝記録を更新したカラムが、IWGPの歴史まで変えてみせた。劣勢に立たされながらも、レフェリーを盾にして辻のジーンブラスターを防ぐと、急所攻撃で逆転。MAKE WAY(変型バスター)で栄光の3カウントを奪った。試合後のリング上では鷹木信悟から挑戦表明を受け、V1戦での迎撃が決定的だ。
中邑の記録を実に約22年ぶりに更新したカラムは「もう誰一人として俺を疑うことはないだろう。俺は新日本の頂点に立った。英国のプロレスのトップに立った。このプリンスのために道を空けるんだ」と豪語。自身が率いるユナイテッド・エンパイア(UE)の面々から祝福を受け「俺たちがこの会社、そしてプロレス界を支配しているんだ」と不敵に言い放った。
そんな超新星の快挙に喜びを爆発させたのが、現在はAEWで活躍し、この日の大会でUEのメンバーとともにセコンドについていたオスプレイだった。ともに英国エセックス州出身で、オスプレイはカラムがプロレススクールに通っていた15歳の時から世話をしてきた師匠的存在。取材に対し「とても誇りに思うよ。彼の努力を考えればベルトを取ることは当然という気持ちもあるけど、この日、この場所でそれを成し遂げたことは素晴らしい。ちょうど5年前に俺がIWGP世界王座を取った時は、コロナ禍で無歓声だった。当時自分が描いていたイメージを、彼が今日同じ会場で再現してくれた」と感激の面持ちだ。
さらにオスプレイは「ものすごく勤勉で、それが彼の一番の強みだ。彼ならばUEだけでなく、新日本プロレスを背負うことができると思っている」と太鼓判。しかし一方で「だからこそ一つだけ、正々堂々戦ってほしい。彼はもう23歳の大人で自分の道で歩いているんだから、尊重しなければならないんだけどね」とラフファイトには苦言を呈した。
カラムがトップレスラーとなったことで、弟子ではなくライバルとして戦う日が訪れることも十分に考えられる。オスプレイは「いつかは戦う日が来るかもね。おれもオカダと何度も戦ったし、レスラーが先輩と戦いたいと思うことは自然な感情だと思う」とキッパリ。「2人にとって特別な会場になった両国国技館でもいいと思うし、もしおれたちの試合が実現するならデカい会場が必要だから、日本だったら東京ドームかなとも思うよ。お互い日本で育った選手だから、新日本のリングでやるのがいいと思う」と目を輝かせた。
果たして新旧最強外国人対決にして、夢の師弟対決は実現するのか。世界中のプロレスファンが、カラムが築く新たな帝国の行方に注目している。













