ボクシングWBC世界バンタム級挑戦者決定戦(4月11日、両国国技館)で同級1位フアンフランシスコ・エストラダ(35=メキシコ)と対戦する同級2位・那須川天心(27=帝拳)が31日、都内で公開練習を行った。昨年11月の同級王座決定戦で井上拓真(大橋)に敗れてからの再起戦である那須川は「10センチの爆弾」と呼ぶショートパンチを強化し、「KOしたい」と意欲を示した。
この試合に向けて、帝拳ジム入り前にボクシングを学んでいたグローブスジムの葛西裕一会長、父の弘幸氏の指導も再び受けるようになり、「原点に返るじゃないですけど、自分が元々やってきた、持ってきたものをさらに磨いてきた」という那須川。葛西会長の指導については「こうあるべきっていうものがない教え方。本当に漫画みたいな、ワードセンスだったりとか、必殺技を教えてくれるような、そんな感覚」と説明した。
印象に残るワードセンスを問われると「10センチの爆弾」と返答。具体的な意味は「もう試合を見ればわかる。いつその爆弾が出るか」と明かさず、「なんか変なこと言われたらいつでも爆弾を爆発させますよ、というのがあるので、くれぐれも気を付けてください」と〝爆破予告〟で笑いを誘った。
その意味を代わりに語ったのは葛西会長。この日に那須川が披露したシャドーやミット打ちでは、ガードを高く固めての接近戦を意識したような動きを見せており、「接近戦が強ければロングで負けない。ショートのパンチで仕留められるようにしてますので。(スーパーバンタム級4団体統一王者)井上(尚弥=大橋)チャンピオンもそうですけど、世界チャンピオンになる人は、10センチは大げさですけど、ここが強い」と説明した。
相手のエストラダは2階級を制覇したビッグネームだが、那須川は「自分の気持ちだったり、持っているものをすべてぶつけてKOしたい」と意気込む。「何か自分の中ですごい自分に対しての前回(拓真戦)の不満だったりとか、ムカつくことだったりとか、そういうものをたくさん感じてますので、なんかそういうものをしっかりと晴らしたい。やっぱ世の中に対してもそうだし、常にムカついておりますので、そういったものを試合にすべて持ち込んでですね、全面的に出していけたらいい」と感情をぶつけるつもりだ。
「本当にギリギリの状況」という負けられない戦い。爆弾をさく裂させて危機を突破できるか。












