フィギュアスケートの世界選手権(27日=日本時間28日、チェコ・プラハ)で2年ぶり4度目の優勝を飾った坂本花織(シスメックス)に対し、現地メディアからも賛辞の声が上がっている。

 今季限りで引退する坂本にとって、今大会は最後の一戦。ショートプログラム(SP)で首位発進を決めると、この日のフリーでは憧れのスケーターと公言する鈴木明子さんが現役最終年に演じた「愛の讃歌」を華麗に舞った。

 ミラノ・コルティナ五輪は銀メダルだったが、今大会で見事なリベンジ劇を成し遂げた。有終の美を飾った坂本の演技には、開催地のチェコメディア「iDNES.cz」が反応。「それは魔法のような夜だった。文字通り、フィギュアスケートの歴史に残る演技となるだろう。完璧そのもの。実にクリーンで自信に満ちたジャンプを披露した」と褒めたたえた。

 演技後には長年指導を仰いだ中野園子コーチと抱き合い、大粒の涙を流した坂本。同メディアは「ミラノ五輪の銀メダルという悔しさの涙の後、彼女は(現役を)去るつもりはなかった。だからこそ、彼女は(現役)を続けた。彼女はついにここでフィギュアスケートに別れを告げた。そして、なんとすばらしい別れだったことか! 坂本選手は力強い女王のように去っていく」と感情的に報じた。

 世界女王を奪還したエースのパフォーマンスは、チェコの人たちの心も動かした。