もう「強い」では生ぬるい――。ドジャースが球界全体を震え上がらせる領域に踏み込みつつあるようだ。

 ドジャースは26日(日本時間27日)、ドジャースタジアムで行われたダイヤモンドバックスとの開幕戦に8―2で快勝した。米全国紙「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲール記者は、今季のドジャースを「史上最強のチームになるかもしれない」とクローズアップ。単なる大型補強軍団ではなく、王朝を完成形へ押し上げるだけの土台と空気が整っていると伝えた。

 根拠は派手なネームバリューだけではない。記事では、オーナーのマーク・ウォルター氏(65)と球団社長のスタン・カステン氏(74)が2013年当時に描いた「西海岸で王朝を築く」という青写真が、13年越しで現実になった流れを振り返っている。その間にドジャースはナ・リーグ西地区優勝12度、リーグ優勝5度、ワールドシリーズ制覇3度。もはや一時の黄金期ではなく、勝つこと自体が球団文化になっている。

 しかも今季は、その到達点がさらに上がった。デーブ・ロバーツ監督(51)は開幕前から「これが最高のチームだ」と言い切っており、2022年に111勝をマークした球団記録さえ上回る才能と一体感があると強調した。この日の開幕戦でも2点を先行されながら打線が終盤にのみ込み、最後はアリゾナを8―2で撃破。ロバーツ監督が「容赦ない」と表現した攻撃力は、逆転劇そのものより「まだ序章」に見えるところが恐ろしい。

 今季のドジャースは、強さだけでなく「悪役」の顔まで引き受け始めた。記事では球団が自らそのイメージを受け入れ、歴史的な3連覇へ突き進む空気を隠していない点も描かれた。ナ・リーグ史上初の3連覇。そこに「史上最強」の看板まで重なれば、敵地ファンの反感はさらに膨らむだろう。だが、その憎まれ役すら力に変えられるなら、このチームはもう普通の優勝候補ではない。

 今のドジャースには、この日の開幕戦でいきなり先頭打者として安打をマークするなど3打数1安打で上々発進した大谷翔平投手(31)をはじめ、開幕マウンドを6回2失点のクオリティースタートで白星を飾った山本由伸投手(27)らスター軍団がそろう。勝てば称賛、負ければ騒然という異様な重圧の中に置かれても、敏腕記者のナイチンゲール氏が「史上最強かもしれない」と評した意味は重い。3連覇が達成されれば、ドジャースは単に「今年の主役」では終わらない。おそらく球史そのものを書き換える側に回ることになるだろう。