フィギュアスケート世界選手権(チェコ・プラハ)で男子ショートプログラム(SP)が26日に行われるのを前に、大本命の〝4回転の神〟イリア・マリニン(米国)がミラノ・コルティナ五輪に続いて優勝を逃すという衝撃予想をロシアメディアが行った。

 ロシアメディア「ソブスポーツ」は世界選手権の男子を特集。「マリニンは世界選手権でも敗れる可能性がある。金メダル候補は3人いる」と指摘した上で「日本勢は天才がミスをするのを待ち構えている」とミラノ・コルティナ五輪で銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)と銅メダルの佐藤駿(エームサービス・明大)がマリニンを撃破する展開も十分ありえると予測した。

 マリニンはミラノ・コルティナ五輪で鉄板の本命だったが、重圧からミスを連発してフリーで15位となる世紀の大失速。メダルにも遠く及ばない総合8位に沈んだ。

 それでも地力が違うとの下馬評で今大会は世界選手権3連覇を達成するとの見方が大勢だ。しかし同メディアは「マリニンの日本勢の脅威」と題して強調。「マリニンの主なライバルは、日本の選手たちだ。鍵山と佐藤はミラノ大会でそれぞれ2位と3位に入っており、両者ともプラハ大会で前回の成績を再現、あるいは上回ることを目指している」とメダルを獲得した日本の2人が大きな脅威になるとズバリ指摘した。

 そして同メディアはマリニン撃破へ2人の長所を徹底分析。「鍵山はミラノでフリースケーティングでの転倒にもかかわらず表彰台にとどまるという精神力を見せた、アーティスティックなフィギュアスケーターだ。鍵山の強みは、完璧な基本技術、力強い跳躍力、そしてオリンピックでの経験だ」と評価。一方の佐藤は「また違った特徴がある。鍵山よりも若く、彼ほど有名ではないが、非常に安定した成績を残している。グランプリファイナルでは、マリニンと鍵山に次ぐ3位に入った。ミラノでは銅メダルを獲得し、団体戦での演技はキャリア最高のものの一つと評された。佐藤の強みは精神的な安定感と、『主役』という立場にないことで、より自由な演技ができることだ」とダークホースの立場から一発逆転があると予想する。

 ただ、2人の共通の弱みとして「マリニンに比べて跳躍力がやや劣る」「ジャンプの限界だ」と高難度ジャンプを指摘した。日本勢が打倒マリニンを果たした上で金メダルを獲得なるか注目だ。