レスリング女子53キロ級で2024年パリ五輪金メダルの藤波朱理(レスター)が〝新境地〟にたどり着いた。

 現在は57キロ級に転向し、アジア大会(9月19日開幕、愛知)と世界選手権(10月24日開幕、カザフスタン)の代表に選出。20日に都内で行われた代表合宿では、左ヒザにサポーターを巻きつつ、スパーリングなどで汗を流した。5月に痛めた左ヒザの状態については「(回復度は)7割、8割ぐらい。テーピングもしているし、自分が動く分には全く問題なくできているけど、やっぱり足首に取られてしまったりとかする時は、無理せずにやっている」と明かした。

 5月の明治杯全日本選抜選手権を制し、連勝記録を153に伸ばした。勝って当たり前という視線は「全部背負うって思う時があったからきつかった」と回想。それでも「私はそのためにやっているわけじゃない。レスリングを楽しんだ結果、連勝記録がついてきているだけ。そこを目指してやるのはやっぱり違うなというのは気づきは最近もあった」と心境に変化が生まれた。

「いろんな人の出会いがあって、自分にたくさんのスパイスをくれた」と言う藤波。なかでも女子で五輪4連覇の伊調馨さんの言葉が印象に残ったという。「自分がパリ五輪で金メダルを取って、その時に(金メダルの)景色を見てしまった感覚があったけど、伊調さんからは『2連覇した時の景色はまた全く違うよ。もっと最高だよ』と言ってもらえた」と語った。

 さらなる高みへ、絶対女王は努力を続けていく。