2年ぶりのセ・リーグ優勝を目指す巨人で、移籍2年目の田中将大投手(37)が投手陣の大黒柱として大きな期待を集めている。
今季の開幕ローテーションは顔ぶれが一新。山崎が故障離脱、戸郷は不調で二軍再調整となり、開幕投手はドラフト1位ルーキーの竹丸和幸投手(24=鷲宮製作所)が抜てきされた。3戦目もドラ3・山城京平投手(22=亜大)が有力視され、ローテはハワード、ウィットリー、則本と新戦力ばかりになる見込みだ。
そうした中、2年連続で開幕ローテ入りが確実の田中将はチームを熟知する数少ない存在だ。昨季は日米通算200勝を達成。今春のキャンプから順調な調整を重ね「全体的にいい。昨年の2月1日とは全然違います」と手応えを口にし、オープン戦では3試合で10イニングを投げて防御率0・00と不安材料を残さなかった。
そして、投球内容だけでなく精神面の充実も際立つ。練習中は常に輪の中心におり、仲間たちと軽妙なやりとりを交わして笑いを起こしてきた。
チーム関係者の一人は「体の状態は全体的に良さそうですよ。コンディションが良ければ、気持ちも高まる好循環にある」と目を細め、別の関係者も「余裕を出せるようになったのが一番大きい。旧知の裏方さんや則本さんの加入で、やりやすい環境にもなった」と分析した。
こうしたサイクルが周囲にも好影響を与え、他の投手への目配りや気配りにもつながっている。例えば、口数が少ない投手に対して手拍子でリズムを刻む不思議な交流方法で距離を縮めたり、ブルペンで投球中の若手には「フィジカル面は完璧。あとはスキルや」と冗談を交えながら的確な助言も送っていた。
前出関係者からは「投手の空気をつくる役割にすごく貢献している。彼が気丈に振る舞ってくれることで周りの若手投手もやりやすくなってるのは間違いない。実績がありながら偉ぶらない姿勢はさすが」との声も上がった。
実績と余裕を兼ね備えた背番号11。新顔がそろうローテーションの中で、その存在感はいっそう大きくなりそうだ。












