F1中国グランプリ(GP)決勝が15日に行われ、アストンマーティンの〝危険すぎるマシン〟が物議を醸している。
アストンマーティンは2台そろってリタイアしたが、特に深刻だったのがフェルナンド・アロンソだ。最下位を走り続け終盤に差しかかった35周目、マシンの振動がひどすぎてこれ以上運転できないとチーム無線で訴え、無念のリタイアとなった。
アストンマーティンは直後に公式SNSで「フェルナンドは振動による不快感のため、中国GPを棄権した」と発表。以前から抱えていた振動問題が改善するどころか悪化している実情が浮き彫りになった。
さらにレース後に会見で発したアロンソの言葉が、問題の深刻さを明るみにした。「難しかった。週末のどのセッションよりも振動が多かった」と状況が悪化していることを指摘。そして「体力的に、もうこれ以上続けることはできなかった。手足の感覚がなくなってきて、とても不快な感じだった」と以前にも不安視していた神経障害につながりかねない現状を吐露した。
ドライバーにとってハンドルを握る手、アクセルやブレーキを踏む足は〝商売道具〟であり、レーサー生命を脅かすことにつながりかねない。そして、もし超ハイスピードで展開されるレース中に手足に異常をきたせば、生命そのものにも危険が及ぶことが懸念される。
あまりにも危険なマシンの状況に、英紙「インデペンデント」が「車載カメラの映像で、アロンソがアストンマーティン車で経験した恐ろしい〝振動〟が明らかに」と報じるなど、欧米各国メディアが大々的に取り上げて問題視している。
こうした状況に、海外ファンからはSNS上で「一体どうしてこんな車が競技に出場できるんだ」「全く容認できない。振動のために運転手がハンドルから手を離さざるを得ない状況になった時点で、その車は走行不能であるべきだ」「この車を禁止せよ」「違法車両であり、運転手にとって危険である」と現在の状況でアストンマーティンのマシンをレースに参加させるのは危険すぎるとの指摘が続出。「FIA(国際自動車連盟)は介入する必要がある。この車は深刻な健康リスクをもたらすからだ」とFIAに出場停止求める意見も出ている。
アストンマーティンと組んで今季から本格復帰したホンダにとって、次戦の日本GP(決勝29日)は凱旋の舞台となるが、果たしてサーキット上でマシンを無事に走らせることはできるのだろうか。












