F1アストンマーティンを中国大手BYDが買収するとの観測が強まっている。

 アストンマーティンはプレシーズンからトラブル続きで、開幕後も性能は上がらず、エイドリアン・ニューウェイ代表によるホンダ批判が騒動となるなどゴタゴタが続いている。

 そうした中、ドイツの大手モータースポーツ専門誌「アウトモートアウントシュポルト」がBYDによるアストンマーティン買収計画が報じられ激震が走った。そして、この買収劇はさらに現実味を増してきているようだ。

 ドイツメディア「シュポルト」は「確認したところによると、自動車グループのBYDがF1に参戦するのではないかという憶測が高まっている」と報道。「これは中国によるF1への大規模な攻勢となるだろう」と指摘した。

 続けて「しかし、この計画には少なくとも2~3年かかるだろう。F1で足場を築くにはそれだけの時間がかかるからだ。戦略的に見れば、レギュレーションや内燃機関と電気モーターを組み合わせたハイブリッド技術を考慮すると、このスポーツに参入するのは非常に理にかなっている。これはすでにアウディとキャデラックがF1に参入した主な理由の一つだった」と今後に向けて買収話が進んでいくことが有力視されている。

「中国の自動車市場全体が急成長を遂げており、企業はモータースポーツの世界に目を向け、自社製品にレースの興奮を吹き込む方法を模索している。加えて、F1はもはや資金の無駄遣いではなく、適切な投資を行えば、チームで大きな利益を上げることが可能になっている」と背景を強調する。

 そして「BYDがF1参入を加速させたいのであれば、2つのチームが注目されるだろう。そのうちの1つは間違いなくアストンマーティンだ。オーナーのストロールは、F1の複雑さを目の当たりにして、チーム運営を兼任するエイドリアン・ニューウェイを選んだ人事決定が間違いだったと気づき、F1への情熱を徐々に失いつつある。これはまさにストロールにとって深刻な打撃となっている」と指摘する。

 BYDがアストンマーティンの買収を実現させた場合は「BYDにとってチーム買収は選択肢の一つとなるだろう。問題は、相手が日本のエンジンメーカーであることだ。中国企業にとって、日本のエンジンメーカーと提携することは絶対にあり得ない。中国企業が日本のエンジンメーカーとチームを組むなんてまずあり得ない。契約は破棄されるか、あるいはホンダとの関係を即座に断ち切るだろう」とホンダとの契約を破棄するとの見解を示した。

 アストンマーティンを巡る動きが風雲急を告げてきた。