F1アストンマーティンが、バッテリー問題を巡り、会見での〝逆ギレ〟が波紋を呼んでいる。

 アストンマーティン・ホンダはプレシーズンテストでパワーユニット(PU)にトラブル続きで、開幕戦のオーストラリア・グランプリ(GP)でもフェルナンド・アロンソがリタイア、ランス・ストロールが15周遅れの最下位と散々な結果に終わった。

 この際に脚光を浴びたのがバッテリー問題。エイドリアン・ニューウェイ代表が決勝に向けた取材対応時に、チームがメルボルンに持ち込んだ4つのバッテリーのうち、2つが機能していない危機的状況を明かし、騒動となった。

 今週末の中国GPでもアストンマーティンのバッテリー問題は大きな関心事で、会見ではこの件に質問が集中。フランスメディア「ネクストジェンオート」は、チーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラック氏と報道陣とのやり取りを伝えた。

 そこでクラック氏は「バッテリーの数について話すことに何の意味があるのか」と開き直り「同じことを何度も繰り返すべきではないと思うが」と報道陣に苦言を呈した。さらに「この状況は先週、メルボルンで明らかになったばかりだ。バッテリーの数について、これ以上議論するのはやめたい」と異例の回答拒否に打って出たのだ。

 アストンマーティンの会見は物議を醸しており、フランスメディア「LASモータースポーツ」は「中国GPでバッテリーの在庫状況について質問された際、担当者は明確な回答を避けた。このような姿勢は、バッテリーに関する議論を繰り返すことを避けるため、チームが世間の批判を回避しようとする姿勢を反映している」と指摘した。

 さらに「アストンマーティンの首脳陣は、バッテリー供給に関する執ような質問の妥当性に疑問を呈した。チームは、モータースポーツメディアのこうした質問の意図について困惑を表明した。こうした質問への対応拒否は、2026年シーズンの厳しいスタートにおいて、世論をコントロールしようとする戦略的な取り組みを示唆している」と、アストンマーティン側の意図を推測した。

「メディアとの議論よりも技術的な解決策を優先する姿勢は、プレッシャーのかかるF1においてよく見られるアプローチである」と同メディア。喧噪が続く中、アストンマーティンは苦境を脱することができるのか。