敗れてなお、火に油を注いだ。第6回WBC1次ラウンドB組で9日(日本時間10日)、米国に3―5で競り負けたメキシコのベンジー・ヒル監督(53)の「再戦宣言」が米国ファンの反発を招いている。
米誌「ニューズウィーク」によると、ヒル監督は試合後に「また米国と対戦できたら最高だ」「この大会では米国と1勝1敗で終わると思う」と発言。決勝での再戦を見据えたような強気の言葉に、SNS上では「その前にイタリアを心配しろ」「決勝に行かなければ再戦はない」とツッコミが殺到し、一気に炎上状態となった。
この日、ヒューストンのダイキン・パークで行われた無敗対決は米国がジャッジの2ラン、アンソニーの3ランで3回までに5点を先行。先発スキーンズも4回1安打無失点7奪三振と圧倒し、終盤の反撃をしのいで5―3で逃げ切った。米国はB組3連勝を飾った。
だからこそ、敗戦直後のヒル監督の言葉は余計に目立った。前出のニューズウィークによれば、同監督は「世界中の何よりも米国と対戦したい」とまで語ったという。闘志の表れとも取れるが、米国側では「負けず嫌いを通り越している」「勝ち上がれば日本と当たることを分かっているのか」と冷ややかな反応が噴出。強気というより「気が早い」と受け止められた格好だ。
実際に1次ラウンドB組は直前まで混戦だったが、この日の試合に勝利した米国が準々決勝進出を決め、メキシコ、イタリアとの三つ巴の争いから抜け出した。メキシコは11日(同12日)のイタリア戦に望みをかけるが足元が固まっていない段階で指揮官が〝決勝で再戦〟を先に口にしたことで、悔しさの表明よりも先走った挑発のように映った。
短期決戦のWBCでは、言葉ひとつで空気が変わる。ヒル監督は敗戦後、自らの強気コメントで新たな火種まで抱え込んでしまったようだ。












