F1の今季開幕戦オーストラリア・グランプリ(GP)でいきなり迷走しているアストンマーティンが、今季からコンビを組むホンダとシーズン中に契約解除するとの報道が過熱している。

 アストンマーティンはプレシーズンテストでパワーユニット(PU)の問題が指摘されていたが、ふたを開けてみると想像以上に状況は深刻でオーストラリアGPでも初日からトラブル続き。7日の予選ではランス・ストロールが走ることができず、欠場する事態となった。

 会見でエイドリアン・ニューウェイ代表がホンダ批判を展開するなどチームはバラバラ。あまりのひどいチーム状況に、早くもアストンマーティンがホンダとの契約を破棄する可能性も指摘されていたが、具体的な動きも出てきた。

ホンダを容赦なく批判しているアストンマーティンのニューウェイ代表(ロイター)
ホンダを容赦なく批判しているアストンマーティンのニューウェイ代表(ロイター)

 米モータースポーツ専門メディア「オートレーシング1」は「元F1ドライバーのティモ・グロックによると、土曜日のメルボルンで両社の危機がさらに深刻化したため、アストンマーティンがシーズン途中でホンダとのワークス契約を打ち切る可能性は排除できないという」と報道。

 その上で英スポーツ専門放送局「スカイ」ドイツ版で解説を務めるグロック氏が「これは完全な大惨事であり、ホンダにとってまさに痛手だ。アストンマーティンとホンダはパートナーシップに多大な投資をしてきたのに、今やオーストラリアでは限られた範囲でしかレースに参加できない。なんとも悲惨なシーズンのスタートだ」と批判する様子を伝えた。

 そしてグロック氏は「ホンダが定められた約束を守っていない可能性があるため、アストンマーティンは間違いなく契約内容を見直すだろう。他のエンジンメーカーへの切り替えが検討される可能性は十分に考えられる」とアストンマーティンが他メーカーに乗り換えると衝撃的な予測を示した。

 さらに「現在の状況は、このチームにとって財政的な損害を意味し、市場にとっても大惨事だ」と、もはやアストンマーティンとホンダだけの問題ではなく、巨額の資金を投入するスポンサー企業なども現状の変更を求めると指摘した。

 また「スカイ」イタリア版でも番記者が「メルボルンのパドックでは、すでにシーズン途中のエンジンサプライヤーの変更が議論されており、チームオーナーのローレンス・ストロールとエイドリアン・ニューウェイの両者がホンダのパフォーマンスに不満を抱いている」と伝えている。

 アストンマーティンのオーナーを務めるローレンス氏は豪腕で有名。もはや、いつ大激震が起きてもおかしくはない。