ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアで、ショートプログラム(SP)5位から奇跡の大逆転で〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)、木原龍一(33=木下グループ)組が金メダルを獲得したことを受けて、ロシアの同種目女王アレクサンドラ・ボイコワ(24)が採点基準の変更を提言した。

 ドミトリー・コズロフスキーと〝ボイコズ〟ペアを組むボイコワは、昨年12月のロシア選手権で頂点に立った現役女王。ロシアメディア「スポーツエクスプレス」で今大会を振り返り、採点改革を訴えた。

 まず、今大会の採点は疑問が残るとして公平なジャッジのために人工知能(AI)の大幅な採用を求める。「フィギュアスケートの今後の発展については、このスポーツにもっと客観性を取り入れたい。例えば、演技の評価システムにAIを導入することだ。技術的な評価や議論の余地のある判断に関しては、これは実現可能です。そうすればAIを使って、ジャンプの回転不足の角度や、スピン中のパートナーの開脚角度を正確に計算することができるようになる。ジャンプやスローイングでの高さ、回転速度、飛行距離のグラフ(これはオリンピックの観客にのみ公開され、審判団はこれを見ることができません)を使用して、要素に対する加点を設定することができる。これらの要素は、人的要因を排除し、その結果、メダル争いにおいてすべての選手に平等な条件を作り出すのに役立つだろう」

 そして、ペアの採点においては特に重要な点があると訴える。「少なくともペアスケートでは、3回転要素と4回転要素の価値の差を拡大すべきだ。女性の身体能力は男性とは根本的に異なるため、女子選手の4回転ジャンプの価値を引き上げることも考えられる。プログラムの技術面や芸術面での変更は、私の考えでは、奇妙なこと。それは、このスポーツの観賞性を高めたり、さまざまな国で人気を高めたりすることにはならない」と女子選手の4回転ジャンプに高得点を与えるべきだと主張した。

 その上で「ロシアの選手たちが国際舞台に復帰することは、フィギュアスケート業界に非常に大きなプラスの効果をもたらす可能性がある」と除外されているロシア勢の復帰を要求した。