「打倒・阪神」の一番手となるか――。DeNAの新指揮官となった相川亮二監督(49)を本紙専属評論家の伊原春樹氏が訪問。先発ローテーションの再建が急務となる中、シーズンに臨む思いを聞いた。
【新鬼の手帳 伊原春樹】昨季、首位・阪神と12ゲーム差の2位だったDeNAが喫緊で取り組むべき課題は、先発投手の立て直しだろう。退団したケイ(現ホワイトソックス)、ジャクソン(現ロッテ)、バウアー(未定)の3投手の投球回「439回1/3」がスッポリと抜けた。
その点を沖縄・宜野湾キャンプで相川監督にぶつけてみると「投手陣で1年間、ローテを回ったことがあるのは東(克樹)だけなので」と苦しい状況を受け止めていた。
もちろん、球団も手をこまねいてはいなかった。昨季6勝3敗で2完封のデュプランティエ投手(31=前阪神)を獲得。ただ、シーズンは15登板と1年間フル稼働はできておらず、相川監督も「1年間をローテで回ったことがない。米国でもないです」と楽観視はしていなかった。
ダイヤモンドバックスでメジャーデビューした2019年も15登板で先発は3試合だけ。先発としてローテを守れるかは未知数だろう。
しかし、そこは捕手出身の相川監督だ。善後策を練っていた。昨季22セーブの入江大生投手(27)の先発転向に加え「先発候補には外国人左腕のオースティン・コックスがいます。日本人投手では石田(裕太郎)と去年4勝1敗だった竹田(祐)も候補。ただ1年間、回れるかというと難しい。せめて2人がシーズンの半分ぐらいを回ってくれると助かります。あと平良(拳太郎)は今は二軍ですけど、候補として考えています」と複数の先発投手でカバーするそうだ。
投手陣さえ安定すれば昨季リーグトップの510得点、110本塁打を誇る強力打線は健在。オースティン(現カブス)と桑原(現西武)は抜けたが、筒香、宮崎、佐野ら実績組に蝦名、梶原、山本、度会ら若手も伸びてきている。その中でも相川監督は「牧にはケガをせずフル出場してほしい」とキーマンに挙げていた。
初めて監督として挑むシーズン。印象に残ったのは「コーチとは全然違いますね。ただ2年間、コーチとしての時間があったのでチーム状況は把握できています。それが強みかなと思います」と胸を張っていたことだ。「扇の要」として横浜、ヤクルト、巨人のセ3球団を知る指揮官が、1年目から大きな星を挙げられるか楽しみだ。
(本紙専属評論家)












