GLEAT11日の後楽園大会で、河上〝シャーマン〟隆一(37)が、G―REX王者のエル・リンダマン(30)に挑戦した。
河上は一昨年6月の電流爆破戦で、あろうことか団体トップの鈴木裕之社長に電流爆破バットで打ち抜き吹っ飛ばした。これを受けて翌月、河上にはGLEATから選手契約の解除の処分が下された。すると河上は「どこの世界に社長を爆破しただけでクビになる会社があるんだよ」と逆恨みし、GLEATに反目するユニット「反GLEモンスターズ」を結成。自らの名を「河上〝ファイヤー〟隆一」「河上〝シャーマン〟隆一」と変えながら〝外敵〟として上がり、嫌がらせを続けてきた。
嫌がらせとはいえ、石の上にもなんとやら。コツコツと続けた〝悪事〟が実り、とうとう団体最高峰王座であるG―REX挑戦までたどり着いてしまった。だが河上は開始前にセコンドの盟友・ブラスナックルJUNを下げてクリーンファイトを宣言。その言葉通り、中盤までラフファイトを封印してリンダマンと白熱の攻防を繰り広げる。河上が強烈な裏拳を叩き込めばリンダマンから熊殺しで叩きつけられるなど激突して観客を沸かせた。
だが約15分でJUNに乱入させると、レフェリーも攻撃してリング上を無法地帯とする。河上は投げ込まれたイスの上にリンダマンを雪崩式ブレーンバスターとパワーボムで叩きつけてブーイングを浴びた。その後もJUNの介入でリンダマンを追い込んだが、敵セコンドの山村武寛の援護でJUNの排除を許す。最後は原爆固め2連発で3カウントを奪われた。
すると試合後、マイクを持ったJUNから「あの試合見てたけど、このGLEATのリングで一番のザコはリンダマン…ではなく、河上! おめえだ。俺があれだけ助けてやったのに何だ、これは。俺はお前の全てが大嫌いなんだよコノヤロー。もう反GLEは終わりだ。俺が一からユニット作ってやっていくから」と三くだり半を突きつけられ、追撃を受けて公開処刑されてしまった。
その後、JUNが去ったリングで河上は意識を取り戻した。やけに澄んだ瞳でマイクを持つと「何がどうなってるんだ? なんでお前(=リンダマン)は坊主なんだ? 俺は何してんだ?」と絵にかいたような記憶喪失状態であるようにふるまう。さらに黒い手袋を見つめると「なんだこれ。なんだこれ」と外し、「何だきたねえ…」と顔のメイクに嫌悪感を示した。その上で「頓所君が変な頭して…。頓所君、あんなだったっけ?」とブラスナックルJUNを本名で呼んでから「俺、社長を爆破してからあんまり覚えてないんだ。思い出そうとすると…あ、あ、あ、頭がいたいいいい!」と改めて記憶喪失をアピールした。
その後、リンダマンから「めちゃくちゃすぎるだろ!」と無理のある設定をツッコまれたが、河上は強引に「俺はここGLEATのど真ん中に帰ってきたぞ。俺がまた、このGLEATで明るく楽しいプロレスをこの河上隆一がやってやろうじゃねえか!」と叫び、観客から「リーダー」コールを浴びるのだった。やれやれ。












