Gのキャンプ地に残されたのは「空席」ではなく「激レアTシャツ」だった。巨人からブルージェイズへ移籍した岡本和真内野手(29)の入団会見から約1か月。古巣・巨人は宮崎で春季キャンプの真っただ中だが、チーム内では今も岡本の「置き土産」が話題をさらっているという。

 話は渡加直前の1月にさかのぼる。11年間お世話になった球団への感謝を形にしようと、岡本は関係者へオリジナルの〝感謝Tシャツ〟を配布。その前面にはおしゃぶりをくわえた愛くるしい「ビッグベイビー」が、日本国旗色の飛行機にまたがるイラストが大きくプリントされていた。

 言うまでもなく「ビッグベイビー」は、前監督・原辰徳氏(67)が指揮官時代に名付けた岡本の愛称。2019年に2年連続30本塁打を達成した際には、球団公式通販サイトで「BIG BABY」Tシャツが発売されたこともある。今回は、そのキャラクターを踏襲した〝第2章〟とも言えるデザイン。メジャーでの飛躍を誓うかのような図柄に、岡本らしい遊び心がにじんでいた。

渡米前に岡本和真からGナインに渡された自作Tシャツ
渡米前に岡本和真からGナインに渡された自作Tシャツ

 配布相手は岡本と自主トレをともにした泉口、三塚、吉川だけではない。偶然、東京ドームで岡本と顔を合わせた中山や萩尾、さらにはベテランの丸にも手渡されたというから、まさに〝選ばれし者〟の一枚だ。

 しかも配り方が、また豪快だった。ウエートルームを〝貸し切り状態〟にし、床に30~40枚をずらりと並べて即席の「展示会」を開催。白と黒の2色に加え、タンクトップも用意して計4パターン――。手作りの範疇を軽々と超えたラインアップを、岡本本人が堂々と披露していた。

 偶然通りかかった中山には「自由に取ってっていいよ―」と直々に〝接客〟。受け取った中山は「うれしいですよ。着心地もいいですし。家宝にしますよ」と笑顔で語り、早速着用して周囲の視線を集めていた。

 この激レアな「感謝Tシャツ」は、岡本がメジャーで結果を積み重ねるほど価値が〝爆上がり〟していく可能性がある。10年後、当時の関係者が大切に保管していた一枚が思わぬプレミアムを帯びて語り継がれる――。そんな未来を想像させるあたりもまた、岡本の置き土産らしい。