「見分けられるのは母親だけ」…殺人罪に問われている双子の男が同一DNAで捜査をかく乱しているという。フランス紙ル・パリジャンが8日、報じた。
33歳の双子のサミュエル・Yとジェレミー・Yの両被告は、DNAが完全に一致している。2人はこれを悪用して、2020年にセーヌ=サン=ドニ県のサン=トゥアンで起きた二重殺人と銃撃事件についての罪を否認している。2人はこれらの罪について、パリ郊外のボビニー重罪院で裁かれている。
2020年9月14日に発生したティディアヌ・Bさん(17)とソフィアン・Mさん(25)の殺害、そして同年10月3日に起きた複数の殺人未遂について、組織的犯行として5人の男が裁判を受けている。
5人の被告の中でも、とりわけ困惑させているのがサミュエル被告とジェレミー被告だ。一卵性双生児であり、同じ受精卵から生まれた彼らは、DNAが完全に一致している。この双子は同じあごひげを生やし、足に病気を抱えている。両者を区別することは不可能だ。遺伝学の専門家たちも、打つ手がなかった。
捜査官は法廷で「法医学の専門家は兄弟の誰が最終的に関与したのかを判断できなかった」と述べた。
DNAで区別することができなかったため、捜査官らは通話記録、監視カメラの映像、盗聴器などを頼りに双子を確かめようとした。
しかし、捜査官の1人は、ル・パリジャン紙に対し、「彼らは電話回線や身分証明書だけでなく、衣服も交換している。彼らは非常に長い間、この双子関係を犯罪歴の中で悪用してきました。2人を区別できるのは母親だけだった」と話している。
そのため、回収されたアサルトライフルから発見されたDNAがどちらのものかという重大な疑問は未解決のまま。
裁判は2月末まで行われる予定だ。












