大相撲の大関安青錦(21=安治川)が、故郷ウクライナ相撲界の〝希望の星〟となっている。
1月初場所では新大関として20年ぶりの優勝を果たしたが、故郷は2022年2月のロシアの侵攻以来、依然として戦火にあり、戦争は国内の相撲界にも大きな影響を与えている。
ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所代表の松江ヴィオレッタさんによれば、戦争前には1000人ほどいた競技人口が、300~500人に減少。相撲が特に盛んだった東部の都市ハルキウも度重なるロシアの攻撃にさらされたという。
そんな中、日本での安青錦の活躍は明るいニュースだ。松江さんは「(ウクライナの)みんなが言うのは『誇り高い』と。活躍を本当に喜んでいますね」と笑顔。「ウクライナで相撲をしている子供たちがいると日本の人に知ってもらうことができたのは、安青錦関のおかげです」と話題性の高さに感謝する。
8日に行われた世界相撲大会「白鵬杯」にウクライナ代表として出場したソフィア・イソイアンさんは、安青錦と同じビーンヌィツャ州出身。「街のみんなが安青錦のことを大好き。素晴らしい選手」とその人気ぶりを明かす。安青錦は、昨年7月にウクライナの人々に向けて「自分の相撲を見て、一人でも元気になってくれたらうれしい」と語っていた。思いは遠く故郷まで確かに届いている。












