元NHKアナウンサーで大相撲中継のエースとして活躍した藤井康生氏が、自身のYouTubeチャンネル「藤井康生のうっちゃり大相撲」で大関安青錦(安治川)について言及した。

 安青錦は昨年11月の九州場所で初優勝を果たし、大関に昇進した。1月の初場所では2006年の白鵬以来、20年ぶりとなる新大関での優勝を達成。3月の春場所では、早くも綱取りに初挑戦する。

 藤井氏は、視聴者から春場所での綱取りの難易度を問われると「(綱取り成功の)可能性は6割から7割の間ぐらいかなと思います。優勝でなくても、優勝に準ずる成績でも、ひょっとしたら(成績次第で)昇進という可能性もあります。優勝すれば、もう文句なしだと思います」との見方を示す一方で、不安要素も挙げる。

「安青錦は順調すぎるぐらい順調にきて、大関に上がる時も重圧を感じさせない。優勝が近づいてきても、それほど硬くなっている様子もない。それを見ると横綱昇進ということでも、そんなに重圧がかかるようなことはないのかなと…。ただ、彼がずっと心に横綱という地位を置きながらきていますから。どんなに心が落ち着いている人間であっても、横綱という地位が近づいてくれば…。そこの部分に3割から4割、微妙な空気があるんじゃないか」

 さらに、角界内の〝ムード〟も綱取りの成否を左右する要素になるという。「雰囲気もあるんですよ、その場所の。だんだん終盤に来て『準優勝でもいいんじゃないの』という雰囲気が出てきたりね。豊昇龍の時もそうだった。(昨年初場所の)途中で3敗ぐらいした時には『絶対ない』という言われ方をしていて。それが最後に、巴戦にしても何にしても『優勝したらいいんじゃないの』という声が上がってくるようになったり。無理やり、そういうふうになってしまう時もありますので何とも言えないですが…」と指摘した。