ソフトバンクの王貞治球団会長(85)が1日、完全復活を期す大砲・山川穂高内野手(34)の減量報告に思わず仰天した。春季キャンプ前半の調整を一任されているS組の山川は、今月中旬まで福岡県内の施設で独自調整の予定だが、この日は筑後ファーム施設で練習。今年初めて顔を合わせた2人はがっちりと握手を交わした。

「10キロ、減量しました」――。山川からの報告に思わず「えっ? 何キロ痩せたって?」と聞き返し、目を丸くした王会長。精悍な顔つきでオフのトレーニングの成果を報告する山川の話にじっくり耳を傾けると「次はいつ打ちに来るんだ?」と、今後のスケジュールを直接確認するほど期待感を膨らませた。

 山川の手応えも相当だ。「ここ数年で一番ですね。最高の状態です。明日から試合できます」と胸を張る。昨秋の「日本シリーズ」終了時点で体重は114キロだったが、現在は104~105キロをキープしている。

キャンプ初日にあいさつするソフトバンク・王球団会長(中)
キャンプ初日にあいさつするソフトバンク・王球団会長(中)

 昨季はコンディションの問題で、不振時にバットを振り込むことができず、低迷が長期化する一因にもなった。打率2割2分6厘、23本塁打、62打点と不完全燃焼に終わり、打撃2冠に輝いた2024年から大きく数字を落とした。

 軽量化で体への負担が大きく減り、今はコンディション面で不安は一つもない。昨年11月1日から基本「無休」で、連日朝9時から夕方5時まで練習しているが、体が悲鳴を上げることもない。十分な練習時間が確保できることで技術の習熟度は上がり、自信も深まっている。「動きも力強い」と減量で失われがちなパワーに問題はなく、表情には充実感が漂う。

 目の輝き、弾む声…。「期するものを感じられた」と、王会長の期待度が増すのは必然だった。