ソフトバンクの山川穂高内野手(34)が、先輩から教わった〝ベスト減量法〟で着実に体重を落としている。26日、福岡市内の球場で自主トレを公開。昨年の日本シリーズ終了時に114キロあった体重が、現在は105キロまで減少したことを明かし、「今回ほど無駄がなくというか、実際に走ったり動いたりしても体の動きが非常に力強いのに体が軽い」と手応えを語った。

 持ち前の長打力を武器に4度の本塁打王に君臨するなど輝かしい経歴を誇る中、過去にはさまざまな減量法も試してきた。大学時代には夕食をりんごだけにする「りんごダイエット」に挑戦し、1か月で12キロの減量に成功。しかし「その時はもう全然ボールが飛ばなくなっちゃって」と振り返るように、プレーへの悪影響が出た。さらに「毎日20キロ走る」という過酷な方法にも取り組んだが、思うような成果は得られなかったという。

 ホークス移籍後は本格的な減量に踏み切ってこなかったが、転機となったのは先輩・中村晃内野手(36)の助言だった。管理栄養士のもとでアスリート向けの食事を提供する「シエナ」の存在を教えられ、夕食に取り入れたところ、満腹感を得ながら無駄なく体重が落ちたという。かつて「ほぼ毎日、焼き肉」と語るほど食事の質を意識してこなかったが、その効果を実感している様子だ。

 山川が減量に力を入れる最大の理由は「シーズンを通して戦う体」を作るため。昨季は大きな故障こそなかったものの、アキレス腱などに痛みを抱えながらのプレーが続き、試合後は体のケアに追われ、十分な練習量を確保できなかった。良い打撃感覚をつかむためにも、減量は欠かせない要素で「それができる体にはもう仕上がっている」と現状への自信をのぞかせる。

 この日も「今一番食べたい」というドーナツを報道陣に差し入れながら、自身は我慢してトレーニングに集中。つかんだ減量法で目標の「10キロ減」を達成し、万全の状態でシーズンに臨む。