ソフトバンクの王貞治球団会長(85)が1日、育成中心のC組が拠点とする福岡・筑後市のファーム施設でキャンプインを迎えた。現役時代を含め、王会長が球春到来を宮崎以外で迎えるのは異例。この日はウォーミングアップから選手たちに鋭い視線を向け「図らずも(昨年末に崩した)体調のことがあったんで、若い人たちのスタートに立ち会えた。ずいぶん練習してきたみたいで、初日からみんな体がよく動いていた」と若鷹たちのやる気を感じ取り、満足そうだった。

 練習前の訓示では「遠慮なんか必要ない。自分の武器、成長したところをどんどんアピールしてほしい」と語りかけた王会長。その上で「コーチもしっかり見てくれているが、選手自身が自分をアピールしようという思いを持って動いた方が余計目につく。今は昔と(自己主張の受け止め方が)違う。自分を認めてくれっていう意思表示はすべき」と金言を授けた。

 調整を一任されているS組の主力選手とも言葉を交わした王会長は「柳田、今宮、山川は今年期するものを感じるくらいの動きをしていた。すごく心強い」と目を細めながら「去年以上に競争が激しくなる」と、実績組の意地にも期待を寄せた。12球団屈指の「層の厚さ」を誇るホークスならではの光景が広がった筑後。王会長の満足そうな表情が〝取れ高十分〟を物語っていた。