女子プロレス「スターダム」のワールド王座を保持する〝闇に落ちた不死鳥〟上谷沙弥(29)が、女子初プロレス大賞MVPの威厳を見せつける。V9戦(2月7日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)で前ワンダー王者のスターライト・キッドを迎え撃つ。有給休暇明けとなった24&25日の高田馬場2連戦では惜敗を喫したが、本人は絶好調。冗舌にキッドを挑発するとともに、防衛後の野望を明かした。

 4日の新日本プロレス東京ドーム大会で自身が持つSTRONG女子王座と朱里のIWGP女子王座をかけてのダブルタイトルマッチで敗戦後、有給休暇を取得。キッドに対し「有給休暇という名の〝ズル休み〟をしてるということを気付いてないのかな?」と挑発すると「本気で言ってるならベルト返上して楽になったらいい」と激怒された。

 これに上谷は「まぁ本当は有給休暇中もトレーニングざんまいだったんだけどね(笑い)。ハッハッハッハー」と笑い飛ばし「(社長の)岡田太郎も沙弥様のことを特別って言っているし、何でも言うことを聞いてくれる。今のスターダムは沙弥様ナシでは成り立たないし、スターダムのみならずプロレス界にとって特別な存在だから。誰も逆らえないんだよ」と不敵な笑みを浮かべた。

 上谷は「東京スポーツ新聞社制定2025年度プロレス大賞supported byにしたんクリニック」で女子初のMVP&女子プロレス大賞を受賞。有給休暇中も、プロレス大賞やテレビ朝日ビッグスポーツ賞の授賞式に出席していた。プロレス界の代表として他のスポーツ選手と肩を並べたことで「そうそうたる受賞者の方々と並べたことがうれしかったし、プロレスをもっと手に取りやすいようなスポーツとしてメジャー化していかないといけないと改めて思った」。より一層プロレスをメジャーシーンに引き上げる覚悟も強まった。

 一方で「女子プロレス界の顔になる」と豪語するキッドとの格の違いも強調。「キッドが見据えてる世界と、沙弥様が描いてる世界はスケールが大きく違う。キッドが言う新しい景色ってなんだろう? 今キッドが赤いベルト(ワールド)を巻いたら進めた時間が巻き戻ってしまう。この時計の針をこれから先も進めていくのは沙弥様しかいないでしょ」と言い切った。

 プロレス界の顔として威厳を示すためにも王座防衛は必須条件だ。目標に掲げるスターダムでの東京ドーム興行実現に向け、まずは4月26日の横浜アリーナ大会でスターダム史上最多動員数となった昨年の記録7503人超えを目指す。「東京ドーム実現に向けてまずは横浜アリーナで1万人を動員したいと思ってる。そのためにも沙弥様が大阪でベルトを防衛して、まだまだしもべたちに史上最大の悪夢を見せてやるよ」。沙弥様は、マット界の中心を譲らない。