米国・WWEの「サタデーナイツ・メインイベント」(カナダ・モントリオール)が24日(日本時間25日)に放送され、〝キング・オブ・ストロングスタイル〟中邑真輔(45)が、〝フェノメナール〟AJスタイルズ(48)と〝最後〟の一騎打ちに臨んだ。
年内引退を表明済みのAJは、31日(日本時間2月1日)のPLE「ロイヤルランブル」でキャリアをかけて〝皇帝〟グンターと対戦する。「ABEMA」にて放送された23日(同24日)のスマックダウンでは、バックステージで中邑が「グンターと対戦する前に、お前が今も〝フェノメナール〟な存在であることを証明してみろ」と対戦を要求。AJもこれを受け入れ、最後になるかもしれない中邑vsAJのシングル戦が電撃決定した。
新日本プロレスで何度も名勝負を繰り広げた2人のライバル関係はWWEマットでも続き、2018年4月の祭典「レッスルマニア34」ではAJのWWE王座をかけて対戦した。両雄のシングル戦は20年5月のスマックダウン以来、実に約5年8か月ぶり。中邑はサムライ衣装から、AJと抗争していた頃の真っ赤なレザーのコスチュームに戻して入場。モントリオールの観衆もテーマ曲を合唱し、名勝負再現への期待を高める。
中邑は序盤に「カモーン!」の雄たけびで挑発するが、AJは鋭いドロップキックから場外プランチャで攻勢に出る。中邑も引かず、けいれん式のストンピングにスライディングジャーマン、フライングニーと得意技をさく裂させた。流れを変えたのはAJの左ヒザ攻撃だ。ドラゴンスクリュー連発からカーフクラッシャーで、中邑のヒザを徹底的に痛めつける。
それでも中邑は歯を食いしばりながら、腕十字で切り返して反撃。ライバル同士の白熱の攻防に「これぞ名勝負!」チャントが起きる中、AJはおきて破りのキンシャサを放って中邑を追い詰める。中邑もAJのフェノメナール弾をキャッチして、豪快なランドスライドだ。エルボー、キックの打ち合いを制して、スピンキックからキンシャサを見舞うも、左足のダメージで完全には打ち込めない。
それでも中邑は諦めず、コーナーのAJに向けてキンシャサを発射。だが寸前でかわされ、コーナーバックルに左ヒザを打ちつけてしまう。AJは大チャンスに中邑のキックをかわし、トップロープに左ヒザを叩きつけてからフェノメナールフォアアームをぶち込む。顔面にくらった中邑は、スタイルズクラッシュでマットに叩きつけられ、3カウントを聞いた。
最後は惜敗で終わったものの、21分を超える名勝負にモントリオールの観衆は拍手喝采。中邑もAJの突き出した左拳にグータッチで応じて、宿命のライバルと抱き合った。実況のマイケル・コール氏は「これがまさに人生における全てであり、2人の血と汗と涙の戦いなのです。そして中邑真輔は敬意を表して今夜、AJスタイルズとの〝最後の戦い〟に望んだのだ」と両雄の心意気をたたえていた。












