トランプ大統領のNATO批判にヘンリー王子が反論した。米FOXニュースが24日、報じた。

 トランプ氏は22日に放送されたFOXビジネスのインタビューで、NATOの信頼性に疑問を示し、「米国が長年にわたり大半の負担を背負ってきた一方で、同盟国はほとんど危険にさらされてこなかった。われわれは彼らに本当に何かを求めたことがない。彼らは『アフガニスタンに少し兵を送った』などと言うが、実際には少し後方に下がり、前線からは距離を置いていた」と主張した。

 これらの発言に対し、英国陸軍に10年間所属したヘンリー王子が反論した。

 ヘンリー王子は、報道官を通じてFOXニュースに声明を発表し、9・11後のNATOの対応と、同盟国軍が払った犠牲を強調した。

「2001年、NATOは史上初めて、そして唯一、第5条を発動しました。これは、すべての同盟国が、私たちの共通の安全保障のために、アフガニスタンで米国と共に立つ義務を負ったことを意味します。同盟国はその呼びかけに応えたのです」

 第5条とは、加盟国の一国への攻撃は全加盟国への攻撃とみなす、NATOの集団防衛条項だ。

 ヘンリー王子は続いて、政策論から個人的体験へと話題を移し、この任務が多くの兵士にとって命を奪うものだったことを強調した。

「私はそこで任務に就きました。生涯の友を得ました。そして、友を失いました。英国だけでも、457人の兵士が命を落としています」

 さらに、犠牲は戦場にとどまらず、同盟国全体の家族や将来を大きく変えたと指摘した。

「何千もの人生が永遠に変えられました。母や父は息子や娘を埋葬し、子供たちは親を失いました。家族はその代償を背負い続けているのです」

 ヘンリー王子は最後に、戦争や同盟国の犠牲について語る際には、正確さと敬意が必要だと訴えた。

「これらの犠牲は、真実に、そして敬意をもって語られるべきです。私たちは皆、外交と平和の防衛において、団結し忠誠を保ち続けているのですから」

 ヘンリー王子は英国陸軍に10年間勤務し、2014年には負傷した軍人のためのスポーツ大会「インヴィクタス・ゲームズ」を創設した。