メキシコ・ミチョアカン州で、置き忘れを装ったスマートフォンを利用して個人情報を入手し、その家族から金銭を脅し取ろうとする新手の〝バーチャル誘拐〟が確認され、当局が注意を呼びかけている。メキシコメディア「ウノTV」が10日、報じた。
ミチョアカン州公安局によると、州警察に当たるグアルディア・シビルが、置き忘れられた、あるいは紛失したように見せかけたスマホを利用する新たな犯罪手口を確認した。
犯人はスマホをわざと放置し、それを見つけて拾った人物に電話をかけて接触。何らかの方法で個人情報などを入手した後、その家族を標的に金銭を要求するという。当局は、犯人が拾った人物から具体的にどのような方法で情報を聞き出すのかなど、詳しい手口については明らかにしていない。
〝バーチャル誘拐〟とは、実際に人を拉致、監禁する誘拐とは異なる。電話などを使って「家族を誘拐した」などと思い込ませ、身代金名目で金銭を要求する特殊詐欺・恐喝の一種だ。メキシコでは以前から確認されている犯罪手口だが、今回は道端などにわざとスマホを放置し、それを拾った人を犯罪の入り口に利用するというわけだ。
州公安局は「〝置き忘れスマホ〟の罠に引っかからないで! 犯罪者は放置した携帯電話を使って被害者を恐喝しています」と警告している。
さらに「放置されたスマホや電子機器を拾わない」「知らない人物から謝礼や取引を持ちかけられても応じない」「個人情報や家族の情報、銀行口座などの金融情報を教えない」「脅迫電話を受けたら直ちに電話を切り、金銭を振り込まない」などの対策を呼びかけた。
落とし物を見つければ、持ち主に返してあげたいと思うのが人情。その善意につけ込む〝置き忘れスマホ〟には要注意だ。日本でも同様の手口が現れないとは限らない。












