ドジャースがFA大物のカイル・タッカー外野手(28)を4年2億4000万ドル(約380億円)で獲得して球界に衝撃を与え、あくなき〝金満補強〟が批判にさらされている一方、資金を持ちながら大型補強に踏み切らないオーナーもヤリ玉に挙がってきている。

 米メディア「ボストンヘラルド」は「ドジャースが悪い存在であるというのはナンセンスだ。圧倒的強さとワールドシリーズの視聴率を見れば嫌悪感を抱く人さえその魅力から目を背けることはできない。比類なき財源と優れた経営体制を誇る。サラリーキャップとなっても才能ある選手を発掘し、ワールドシリーズの常連になるだろう。大きな賭けも小さな賭けも大抵、報われる」と組織として優れた基盤があることを強調している。

 そのうえで資金力のある他球団を批判。「潤沢な資金を持つ球団はドジャースだけではない。大都市圏の球団、同規模の球団は入札合戦で勝つ可能性は十分にあるが、追加の努力を惜しむ傾向にある」とし、小規模球団についても「ドジャースと競争できないまでもお金を使う能力があって単に使わないケチなオーナーに運営されているチームも多い。マーリンズ、パイレーツ、アスレチックスの年俸総額はまさに恥ずべき水準であり、ドジャースから徴収されたぜいたく税の一部が中小規模の球団の選手強化に充てられている事実がある。彼らのケチな行為はさらに忌まわしいものとなっている」と鋭く指摘した。

 総年俸の基準を超えるとぜいたく税が伴い、その一部が分配金としてMLBに還元され、格差を埋める目的で各球団にも割り当てられる。いわばドジャースの〝おこぼれ〟をもらいながらケチな運営を続けるオーナーに対し「チーム、都市、スポーツ全体を犠牲にして私腹を肥やすオーナーたちこそ野球にとって悪影響を及ぼしている」と〝断罪〟した。