巨人からポスティングシステムでブルージェイズに移籍した岡本和真内野手(29)の入団会見に、地元紙からまさかのクレームだ。
6日(日本時間7日)に本拠地であるカナダ・トロントのロジャーズ・センターで行われた晴れ舞台で、岡本は真新しい背番号7のユニホームに袖を通して所信表明。巨人時代と同じく淡々とした表情で米メディアの質問にも答えた。チームを選んだ決め手については「僕の娘に30球団のロゴを見せた時に一番最初に『これがかわいい』と言って選んだのがブルージェイズでした」と珍エピソードを盛り込むなど、時折〝らしさ〟ものぞかせた。
入団会見は移籍した選手にとって初の公の場であり、受け入れる側にとっては表情や受け答えなどからどんな性格なのかを推し量る場でもある。ましてや岡本は今オフの移籍市場で目玉だった選手の一人。昨年のドジャースとのワールドシリーズで第7戦まで死闘を演じ、32年ぶりの頂点を目前に涙をのんだブルージェイズにとって岡本への期待は絶大だ。
そうした中、地元紙「トロント・サン」(電子版)は会見に同席し、岡本の日本語を英語に変換した通訳への不満を爆発させた。
同紙は会見そのものを「岡本は簡潔でやや機械的な声明を発表し、自己紹介とブルージェイズから得た機会に感謝を述べ、努力を約束した」としつつ「通訳を介しても、岡本が自身の内面を垣間見せることはほとんどなかった」と総評。その上で「質疑応答の過程で通訳のジーノ・ゴードン氏は、岡本の回答にたびたび笑い声を上げた。これは彼(岡本)に確かなユーモアなセンスがあることを示していたが、ゴードン氏はその部分の回答を出席者に通訳しなかった」と断罪した。
ゴードン氏は岡本の代理人を務めるスコット・ボラス氏が創設したボラス・コーポレーションの社員だといい、通訳としての資質に対しては追及の手を緩めることはなかった。
「ゴードン氏は岡本とやりとりした後、何を笑っているのかと問われ『彼は面白い性格の持ち主です。それだけです』と説明するにとどめた。通訳者として、ゴードン氏は明らかに職務を怠っており、岡本の回答をすべて言い換える形で通訳したため、彼自身の簡潔な自己紹介を除き、強打者の発言を直接引用することは不可能だった」
言語も環境もガラリと変わる米球界挑戦。最近ではドジャース・山本の〝言っていない名言〟が話題となるなど言葉の壁は存在する。今回は鳴り物入りで入団してきた岡本だっただけに、独特なキャラクターをつかみ切れなかった地元の怒りは小さくないようだ。












